こんなんでも初恋でした。⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「私の好きな人、白井くんなの」
ちょっと待て、この人は何を言っているんだ?
そんな顔を赤くしてさ、なんでだよ。
「好きです」
落ち着かせたはずの心臓が爆発しそうなくらい高鳴った。
混乱を通り越して頭が真っ白になった。
考えなかった訳じゃない。
でも、こんなのはあんまりだよ。
思う所はいろいろあるのに、悔しい事に青木さんからの告白が凄く嬉しくて切なかった。
どれくらい待たせただろう。一分?十分?三十分?もう何もかもがわからなくて、今思ったままにいこうと考える事をやめた。
「ありがとう。こんな俺でも、よ、良ければ、つ、つつ、付き合おう」
心は冷静なのに言葉に出すとテンパった。
更に顔を赤く染め今にも泣き出しそうな張り詰めた表情の青木さんが、とても愛おしいと思った。
「いいの?私で?」
「うん、青木さんがいい」
本当に最高の笑顔、胸に突き刺さる。
じゃあと口を開き赤らめた表情のままドアを開く、閉じるドアの最後まで俺を見つめ『またね』の一言で俺の心は待っていかれた。
パタンと閉められたドアをしばらく見つめたまま、感動の余韻に浸っていた。
頭はいつまでもふわふわしてるのに、俺の心臓は未だ加速する一方。
「ただいまー。え?何?びっくりしたー」
こっちもびっくりだ。
入れ違いに帰ってきた母さんを変な顔で迎えてしまい、それをきっかけに無性に恥ずかしさでいっぱいになった。
「今の子巧太のお客さん?凄い可愛い子だったね、もしかして彼女とかぁ〜?」
「・・・まあ、そうだけど」
「!?」
この後、母さんにあれこれ尋問のように質問攻めにあった。夕飯は何故か肉中心の豪勢なメニューで、食事中はニコニコ顔いやニヤニヤ顔で終始面倒くさい圧がやかましかった。
「ついに巧太がねー、そっかそっかー、へー、ふーん、ほーん」
もう勘弁して。
「まあ我が子だけどさ、中々にいい素材待ってると思うしそろそろかなぁとは思ってたけどね。でもさ、茜ちゃんの事も忘れないであげてね」
わかってるさ。言われなくても、俺が一番わかってる。
食事を済ませると母さんは仕事に出た。
やっと馴染んできた自分のベッドの上でどうしてもすっきりしない気持ちを抱き今日を終えた。
翌日
上履きに履き替える頃までは特に何も感じていなかった。
しかし、教室に入る直前になって急に不安と緊張に襲われ戸を開ける手が少し震えていた。
中に入ると特別何も無く席に着く、まあいつも通り基本は誰も絡んでこない。
青木さんは俺に背を向け川崎さんと楽しそうに話をしている。
不意にこっち側を向いている川崎さんと目が合ってしまい気まずい事この上ない。
「あー!白井ー白井ー。昨日は残念だったねー」
「ねー、白井は青木さんだと思ってたのにさー超いがーい」
「だよねー、でも教室でとかまじ勇者じゃん。超ウケるんですけどー」
カースト上位の女子達の悪絡み。ま、これもいつも通りだな。
悪系だかギャル系だか知らないけど、何でそんなに自分が高い所にいると思えるんだろう。そんな上からグサグサ刺して来やがって、引きずり下ろしたろか?
女子達は好き放題に揶揄った後、吐き出し切ったのかすっきりした顔で笑いながら立ち去っていった。
そんな不愉快な朝が過ぎ、一日が進んでいく。
どうやら青木さんとの事を知っているのは川崎さんだけっぽい。
授業の最中、左肘を小突かれ少し耳を寄せた。
「好き・・・だよ」
ちっちゃいハートがいっぱい飛んできた。
「とりあえずは秘密で、ね?」
青木さんも気を遣ってくれたのか、ただ恥ずかしいのか、でも可愛いので何でもいいか。
なんかいろいろモヤモヤ考えてた自分がバカみたいだ。誰がと言われると困るけど、ここまでをセットで俺の『初恋』という事にしておこう。
なんだかもうどーでもいーや。
だってさ、なんか超幸せなんだもん!
そーいえば今日は郁乃さんち行く日だな。
茜、俺彼女ができたよ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。