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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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それでも俺は変わりませんでした。⑦

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 五月も中旬になると随分と気温が上がり、学ランを脱いでワイシャツになる男子達が増えてきた。


 さすがの俺も男の友達が何人かできた。俺から行けば話したりするが、何故か待っていると気づけば放課後になっている。でもいちおう友達、だよね?


 しかし、思いとは裏腹に女子達にはよく絡まれる。いや揶揄われていると言った方が多分正しい。


「えー!ちょー可愛いんだけどー」

「まじうけるー、やっぱ顔出した方がいいってまじでー」


 今も何故かギャルっぽい女子に前髪を触覚のように結ばれ遊ばれている。

 ヘルプの念を込めて隣に視線を投げてみた。


 俺を見た後、声が出ないよう必死に耐える青木さんがいた。

 ほんと、まじうける。


 結局この女子達の命令で放課後までこの髪型だった。

 挙句授業の度に先生に突っ込まれるわ怒られるわと散々な一日、なんと理不尽な!

 更にそんな俺を見て『ピッコロ』と言って笑っていた男子たち、俺は忘れない。


 翌日、また例のギャル達が群がって来た。

 誰か助けて。


「ちょっと!岩田さん達止めなってっ」


 まさか救いの神!?いや天使?


「もったいないって!ほら白井君の髪すっごい綺麗なんだよ?」


 そう言って俺の髪を梳かし始める女子。


「えー結んだ方が可愛いくない?」

「どうせやるならこっち」

「やばー!ちょー可愛いんだけどーうけるー」


 堕天使でした。


「北瀬さん天才じゃない?ねえねえ青木さんも見て見てー」


 大きめのピンクのリボンが付いたヘアピンで前髪をサイドに分けられた俺だった物体。

 そんな俺を見て固まる青木さん、その後すぐ背を向けて俯いてしまった。

 大爆笑っすかね。まいいけど。


 そんなことも日常になるくらいに日が過ぎていく。

 

 だんだんと気づいてきた事がある。

 おそらくこれは妬みに近いやつだ。決して穏やかでない男子達の視線が日に日に強くなり、陰口が俺の耳にまで入ってくるようなっていた。


 ああ、これはダメな流れのやつだ。

 でもまあ、前の学校の状況と比べれば全然可愛いもんだし、少し様子見かな。


 このクラスで青木さんと隣になって一か月、五月に入ったくらいに席替えがあった。日下部先生の提案でくじ引きとなったのだが、本当に偶然、俺の隣にはまた青木さんがいた。


 いろんな偶然もあり必然のように青木さんとは一番仲良くなっていて、俺は生まれて初めて奇跡とか運命とか神とか、信じてもいいかもなんて思っていた。


 クラスで人気がある青木さんの隣にいることで俺の周りには常に女子達が群がっている。

 そして、俺は何かと昔から女子にチヤホヤされることが多い。


 そりゃまあ、いい気しないよな男子達。

 すんません、ほんと偶然なんす。むしろしんどいっす。


 最近になってわかってきた事がある。思えば初めからずっと青木さんは川崎さんと仲がよかった。

 今ではいろんな人が目まぐるしく絡んで来る、なんて事はもう無く、休み時間は川崎さんだけここに居る。そんな現状が日常だ。


「うう、うう、さっきの分かんなくて恥かいたよー。結羽ちゃんわかった?」


 もちろん嘘泣き、でもそうやって小動物的な天性の甘え方で気さくに察してくれる明るい女子だ。


「ええ!?うちがバカだっただけ?えー、じゃあ白井君わかったー?」

「えっ!?あ、えーっと、その。実は、俺もわかんなくて青木さんにこっそり教えて貰って・・・」


 不意に振られるとやっぱビク付いてしまう。


「ははっ、じゃあうちら一緒だね」


 ただのノリ。

 ただ会話の流れで拾っただけの女子の笑顔。

 でもそれが一瞬で目に焼き付いて、焼かれた熱が胸の奥まで広がっていく感じがした。


 なんだろうこれ。いつもの対人下手な照れとは違う、なんかモヤモヤする。ノリなのに何も返さず咄嗟に俯いてしまった。ごめんなさい。


「え?・・・あっ、ごめん!うちみたいなバカと一緒とか白井君に失礼だよね、ごめんっ」


 いや、そーじゃないんです。

 本当に、こんな俺でごめんなさい。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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