それでも俺は変わりませんでした。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
自己紹介リレーが終わると担任の日下部先生が号令をかける。
起立
礼
「はい、さようなら。また明日な」
日下部先生が教室を出ると同時にクラスの半分くらいの生徒が俺と青木さんの所に勢いよく集まって来た。
あー、これ苦手なやつきた。
縦横無尽に飛び交う質問に青木さんが必死に応対していた。
いちおう俺もいくつか答えたが挙動不審な変な答え方ばかり、今日はどんだけ自分に幻滅すればいいんだか。
「あっそうだ!この後職員室行きゃなきゃで、みんなごめんなさいっ」
その手があったか、やるな。
そそくさと荷物の準備をしながら何とも見事な立ち回りで集中攻撃を鮮やかにかわし席を立つ青木さん。
俺はどうしよう。
「本当にごめんなさいっ。ちょっと急ぐからっ」
「そうなの?いいよいいよー、こっちこそごめんね」
「青木さんまたねー」
やばいやばいやばい、まじどーしよ。
「じゃあ、行こ。白井君」
「え?・・・あ、うんっ。行く」
青木さんのスーパーアシストに救われ教室を後にした俺達は、少しだけ早足で廊下を歩いていた。
特に話をするわけでも無く階段を降り職員室のある一階の廊下まで来ると、小さく深呼吸する青木さんを見て声をかけなきゃと思い勇気を振り絞った。
「あ、あの、ありがとう。ここでいいよ、俺は職員室に用は無いから」
「・・・・えっと」
少し言いづらそうに言葉を止める彼女、その不思議な間に戸惑っていると少し頬を赤く染めた青木さんの顔がこちらを見ていた。
「ウソ、ついちゃった」
少し照れるような、そんなはにかんだ笑顔。
俺は今日、天使のてへぺろを見た。
翌日から授業が始まり、休み時間の度に俺と青木さんの机の周りには飽きもせず人が集まって来る。本当に飽きもせずに酷く群れ上がっている。
そりゃまあ、転校生だもんな。気持ちはわかる。けどもう少しこっち側の気持ちも考えてほしい。
日を増すにつれて次第にクラスの全体像が見えてくる。
人気者、優等生、悪キャラ、オタク、陰キャ、ただのバカとその他。その男女別立ち位置と言うかクラスカーストの序列のようなものがここにもあった。
青木さんと一番仲良くなるのはこの辺の女子かな?
さすが青木さん、きっとクラスの上位陣にランク付けされるんだろうな。
俺とは違って。
明るくて優しそうな雰囲気のちょっと可愛い女子。
偶然同じ日に転校してきて偶々隣の席になった女子。
みんなに人気があってそっち行ったっていいのに、こんな俺にも優しく構ってくれる。
やっぱ天使やん。
だよね、住む世界のちゃうお方。眩しくて眩しくて。
ああ、俺消えそう。
まあ、そんなこんなで一週間もすれば転校生ネタのビッグウェーブも収まり、クラス内では少しづつグループが出来始めていた。
おそらく上位陣だろうギャルっぽさのある女子達がよく青木さんに絡んでいたが、ノリが合わなかったのか今は別の女子がよく青木さんを訊ねに来る。
俺はと言うと。
そんな青木さんを眺める毎日。
あれ?ひょっとしてこれ、俺ぼっちじゃね?
ま、いいけど。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。