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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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それでも俺は変わりませんでした。⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 始業式


 慣れない新しい制服での通学、校門を抜け敷地内は生徒達で溢れている。

 同じ制服を着ているのに、間違えて違う学校に来てしまったような変な動揺があった。


 事前案内で説明された通り、職員室の隣の一室で待機する為その部屋の戸を開けると、既にもう一人の女子が待機していた。


 部屋に入る際に目が合い、小さく頭を振る程度の会釈をし、彼女から少し間隔を空けた椅子に座り先生方を待つ事にした。


 沈黙の時間が二十分程度経った頃、担任となる男性教師に連れられ体育館へ向かう。


 全校生徒が整列する一番端に二人で並んでいる。


 始業式自体はどの学校でも同じようなものだ。

 規定通りな進行で連絡事項を述べる。今回は俺たち転校生がいる為、その案内も含まれていた。

 そして最後に校長先生から有難いお言葉をいただき閉式。


 体育館から全生徒が教室に戻った頃合いを見て、担任と一緒に教室へ向かった。


 教室の戸を開け、そのまま担任と一緒に中へ入り教卓の横で俺達は立たされている。


 まさか、まさか・・・


 対人下手でコミュ症の俺にとって人前で注目を浴びながら話をする事は最上級クエストと言える。


 緊張がゆっくりと恐怖に変わっていく。

 そんな中、堂々した彼女を横目で見て、より一層自分の情けなさを痛感していた。


「はい、じゃあHL(ホームルーム)始めるぞー」


 ガヤガヤしていた教室内が静まり、生徒全員の視線が俺たちに集中していた。


「さっき始業式でも説明があったが、転校生の二人はこのクラスになるので皆よろしくなー。じゃあ二人も席に着いて、えーっとあそこだな」


 指示された席は窓側で隣りはもう一人の転校生の彼女だった。


 席は男女のセットで机をくっ付けるように並べている。

 また、千葉県では順番などを決める際、出席番号順というのが基本、要は誕生日順だ。

 廊下側の先頭から始まり窓際の一番後ろが最後となる。隣り合ったという事は誕生日が近いと言う事。

 変な偶然もあったもんだな。


 じゃあ、と話を続ける担任を見て大きく肩でため息を吐くと、隣と被りステレオため息に互いに驚く。


 え?

 え?


 見つめ合ってしまった。

 その後、クスッと笑う彼女はちょっと可愛くて、ちょっととむずむずして恥ずかしかった。


 実は彼女も結構緊張をしていたらしい。

 まあ、ですよね。


 話を進める二年C組担任の日下部(くさかべ)先生、配られた大量のプリント類の説明と今年一年について先生なりの意気込みのような話だった。


「まだ時間余ってるな。じゃあ転校生もいるし、最後に一人ずつ自己紹介でもするか」


 は?

 まじっすか。やっぱ、やるんすね。


 と、言うわけで出席番号の一番から順にこういう時恒例の自己紹介リレーが始まった。


 不安や緊張なんてきっと俺たちだけだろうな。


 皆余裕の遊びを入れながら次々とバトンを渡していき俺にバトンが渡った途端、これまで以上の強い視線が集中、もはや溶けてしまいそうだ。


「えっと、その・・・」


 静まる教室


「し、しし、し、白井巧太、です・・・」


 は!?やってしまった!

 イントネーションを間違えた!

 し()い、じゃなくて!しろ()だー!


「じゃー黒いコータもいんのー?」

「まじかーじゃあ明日は何色コータ?」


 つかさずネタにされ、教室内は大爆笑。

 はい、お疲れさん俺。

 笑い声に掻き消されながら小さい声で『宜しくお願いします』とだけ言いながら席に着いた。

 

 多分俺の顔は随分と熱されていると思う。

 震えた声、発音間違え、そして縮こまる俺。


 あー、最悪だ。


 羞恥プレイに耐えながら、気がつくと隣の彼女の順番になっていた。


青木結羽(あおきゆう)です。えっと、親の仕事の都合で茨城から引っ越して来ました。前の学校ではテニス部に入っていたので続けられたらなと思っています。これから宜しくお願いします」


 な、なんとご立派な・・・

 どうしよう、情け恥ずかしい。消えたい。


 心も耳も蓋をしシャットアウトしていると、左腕につんつんされる感覚に気付く。


 青木さんが小声で俺の名前を何度も呼んでいた。


「ちょっと、緊張したね」


 胸に手を当て大きく深呼吸したあと、恥じらいながらの笑顔一発。


 何かに撃ち抜かれるような感覚があった。


 窓際に座る青木さんのバックには外の景色が広がっている。今日は快晴という事もあり眩く光る風景と相まって、いっそ神々しく思えた。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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