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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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それでも俺は変わりませんでした。③

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 相変わらず俺にとっての日常は裏切る事もなく、そして永遠に続くように日々を繰り返している。


 一年のいろんなイベントを越え、それでも変わらず続いていた。


 俺にとって転機、この魔のスパイラルから抜け出せると思うとこんな毎日も少しだけ輝いて見えた。


 三月


 報告する義務も義理もない。だから淡々と日々の消化に徹していた。

 不思議なのは、教師たちは知っているはずなのに担任すら話に出すことも無く、気づけば来週には終業式。


 こいつら新学期のクラス替えで掲示板に俺の名前が無くて初めて知るんだ。

 なんて思うだろうな。

 いや、おそらく誰も気付かないな、まいいけど。


 終業式


 この日も驚くほど平常だった。

 心の中で、みんなにさよならを告げ帰路についた。

 実に晴々として爽快だった。


 家に着くと玄関に知らない大人の靴を見つける。

 そっとリビングを覗くとテーブルに知らない人が座り、その対面に郁乃さんと茜が座っているのが見えた。


 茜の学校も今日は終業式だったはず。おそらく担任の先生だろう、三者面談を兼ねていろいろと説明や案内をしているんだと思う。

 話は基本郁乃さんがしていて、その隣で茜は俯き少し辛そうにしている。


 自分との戦いだな、頑張れ茜!


 他人がいるだけで動けなくなってしまうコミュ症の俺は、玄関元でそれが終わるのをただ待ってるしかなかった。情けなくダサい。


 話が終わり担任らしき人と廊下ですれ違った、軽く会釈し通り過ぎたが物凄く不思議そうな顔をされた。

 そりゃそうだ。だって茜は一人っ子だからな。


 俺がリビングに着くとすぐに茜のダイビングアタックがヒットし、俺のお腹に顔を埋め固まる茜。

 そのまま抱っこしてソファーまで連れて行った。


「学校・・・、やだ」

「いいよ、それで。行きたくなるまで行かなくていい。勉強はお兄ちゃんとしような」


 天使のスマイル、いただきました。


 ◇◇◇◇◇


 今日は姉さんが出て行く日。


「では五つですね、お預かりしますっ」


 集荷に来た宅配業者が景気の良い元気な挨拶と共に姉さんの荷物を持って行った。


「佳乃、荷物こんなに少なかったっけ?部屋も空っぽだったし」

「今月入ってから少しづつ持って行ってたからね。コスメ系や日用品と服が少しだけ残っちゃって」

「あなた本当に私の子?しっかりし過ぎてお母さん出番無くて寂しいわよ」


 だからこそ、これまで母さんが頑張って来れたんだらうな。その点俺は何もできないダメ息子だ。本当にごめんなさい。


「まあ都内だし、すぐ来れるから。じゃあね巧太、お母さんをよろしく」


 惜しみも無く、軽く手を振り、夜には帰ってくるかのような明るいノリで姉さんは行ってしまった。


 部屋に戻り、あらためて姉さんの部屋を見ると、剥き出しの家具がいくつか置いてあるだけの抜け殻だった。

 この家にいつも居ないのは俺の方なのに、じわじわと純粋に寂しさが湧き上がって来る感じがした。


 翌日、一日がかりの引っ越しだった。手伝いに郁乃さんが車を出してくれて何往復もしてやっと荷物が移動が終わった。

 最低限の大きな家具だけ業者に頼み、今夜からこの実感の無い部屋が俺の実家になった。


 明日、転校先の学校で事前説明会がある。

 どうやら俺以外にもう一人、同じタイミングの転校生がいるらしい。


 新しい学校、新しい環境、そんな新しい世界になれば、今度はちゃんと楽しく生きて行けるだろうか。


 なんだかちょっと楽しみだな。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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