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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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過去の自分がずっと嫌いでした。⑧

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 中学に上がり初めて制服を着た時、ほんの少しだけ大人になれた気がして嬉しかった。


 でもそれだけだった。


 やはり俺の学校生活は何も変わらない。制服というものに手を通しただけ、人が同じなら環境だってやっぱり同じだ。


 アニメの影響を受けてバスケ部に入った。実は五年生からミニバスをやっていた事もあり特に何も考えず入部した。


 バスケをするのは凄く楽しい、けど部員の中に小学生の頃から俺をイジメていたヤツらが数人いるせいで、どうしても素直に部活動に励めなかった。


「あー、じゃあ白井はコート横でドリブルとシュート、自分なりにメニュー考えて自主練だな。できるか?」


 まあ、できますよコーチ。てか毎日そうなので。


 三十人程度の部員がいる中、偶然にもいつも一人溢れる。一番下手な俺が溢れるのはまあしゃーない。偶然だもんね、偶然。


 体育館の端で一人ドリブルダッシュ百本、その後体育館の外で壁当てパスダッシュ百本。最後にシュート練が永遠。と言った日々のメニューを機械的に淡々と熟す。


「おいあれ。やっぱ今日もぼっち練してんよ、ウケる」


 聞こえてるぞ。ぼっち練ゆーな!これはこれで自由で気に入っている!言うなれば陰の努力の積み重ね中なの!


 それより真面目に練習してるやつをバカにするほどヒマならさ、もっと練習しろよ。だから試合に出れねーんだよアホが。所詮お前らは『バスケ部』ってタイトルぶら下げてコミュニティ楽しんでるだけだろ、部活しろ部活。そして死ね!爆発して死ね!


 ・・・はあ、誰かにパスしてーな。


 暴力的な心の内とは反対に『健気な爽やか少年の直向きな努力』のように見えているだろう。実際、雑音が入らなければ無心で練習に勤しんでいる。


 体育館横の広場でボール一つ分の弾む音が響いていた。


 中学一年の七月、中でも外でも体を動かせば空気が足りなく感じ、部活動ともなれば着替え持参は必須。


「はあ、はあ、はあ。・・・ったく」


 汗をかくのは嫌いなのに、マジで。室内スポーツ選んでるのに何故俺は外でずぶ濡れになってるんだ?


 小学四年生くらいから次第にイジメが酷くなってくのを感じていた。少しづつ少しづつエスカレートしてくれたお陰で俺の環境適応能力はちゃんと追いついていた。


 もともとどうにかしたいなんて思った事も無いけど、担任もグルになってりゃもうどうする事もできない。


 六年生にもなれば随分と『自分』という人間を理解できるようになる。どう生きるか、どうあるか、どう見せるか、いろいろ考えるようになった。


 笑っていれば悪化しない。

 攻撃性を見せなければ最小限に収まる。

 外面の利便性。

 自己消化能力の追求。


 まあ、腹が立つものは立つし、嫌いなヤツは死ねばいいと思っている。


 自分の悪感情なんてものは、理解してあげれば意外と手懐けられる事を知った。心の中で、いや腹ん中で暴れさせてあげればいい。頭の中の俺はいつだって冷酷な大量殺人鬼だ。


 簡単に言うと、どうやら俺は随分と腹黒になってしまっていたみたいだ。


 でもそれで『ありたい自分』が成り立っている事実がある。


 不恰好なフォームでひたすらにシュートの練習をしていると、体育館の扉から部員が一人顔を出した。


「おーい、白井ー」


 なんだい?非モテくそ野郎。


「練習試合始まるぞー」


 わかったわかった。わかったから声かけるなよ、不細工が感染る。モテないからって優しさアピールしてんじゃねーよ、キモイわ。


 コーチ曰く『一年は試合見て目を鍛えるのも練習』だそうだ。まあ正論だよ、練習見てくれた事一度も無いけどね。


「わかった、すぐ行く!」


 汗を滴らせながらもカラッと爽やかな笑顔で答える俺。


 舞う雫がキラキラと輝いていた。


 俺、完璧。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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