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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
50/230

過去の自分がずっと嫌いでした。⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 春休みに入り、俺はずっと茜の家で過ごしていた。


 香取(かとり)姉妹、表札も見たけど家の中にたくさん名前付きのものが転がっていて知った。

 姉の柚莉愛(ゆりあ)、中学一年か二年。姉さんを先輩と言っていたし、顔見知りらしい。

 妹の綺羅(きらら)、二つ上の五年生。名札の色でそれはわかった。


 この二人のおもちゃになって約二ヶ月、もう限界だった。あの動画がどうなろうが、誰に知られようが、全てがもうどうでも良いと思った。

 

 毎回飽きもせずに俺で遊ぶ姉妹。

 本当に嫌なのに、快楽の味に浸り続け何かが壊れていくような、そんな自分を感じていた。最近はむしろ自分から求めていたようにも思えてしまい、そんな自分が凄く怖くなっていた。


「どうしたの?お兄ちゃん?まあいいけどー」


 純真無垢な笑顔と清潔さが香る。

 ドロっとこびり付いた汚れが浄化されていく。

 狂った俺の心がゆっくりとじんわりと正常化されていくようなそんな癒し、真っさらな俺でいれる唯一の居場所。


「もうちょっとこのままで」


 リビングの中央に座りテレビを見ている妹を後ろから包み込む様に抱き抱えながら切実に思っていた。


 今思えば、この頃から少しずつ少しずつ、俺はおかしくなっていったんだと思う。


 休みが明けて俺は四年生になった。

 子供の柔軟性の高さは振り返った自分を見てもやっぱり驚く程関心する。二週間程休み、それだけで随分癒され気持ちは晴やかだった。


 と、思っていたのは授業が終わるまで。


 流す程度にクラスメイトとの少しの交流、教室の端から聞こえる陰口。帰りの掃除が終わると俺のランドセルが教卓の上に置いてあった。まあ、ここまでは日常だ。


 タイミングをずらし人が少なくなってから教室を出る。

 が、いつものルーティンのはずだった。


 教室から出れない。

 体が動かない。


 ぐわっと包まれる様な恐怖心が身体を覆う。

 全身がぴりぴりする、頭の奥がつーんとしてきた。


 全然大丈夫じゃなかった。


 結局、家に付く頃には日も落ちていた、ただ学校から家に帰るだけなのに。玄関を開けリビングへ直行、茜へダイブ。


「お兄ちゃん息あついー、なにー?」


 兄妹抱き合いリビングをゴロゴロとじゃれ合いながら笑い声が響いていた。


 あれ以降、香取姉妹に会う事は無かった。

 学校で綺羅ちゃんを目にする事はあったけど、昇降口の待ち伏せも無く話す事も無かった。

 

 別の男の子(おもちゃ)が手に入ったのかもしれない。もしかしたら子供相手じゃ満足できない大人の世界を知ったのかもしれない。


 どちらにせよ、まあ本当にどうでもよかった。


 物心つくころには既に身につけていた『外面の笑顔』そのスキルは落ちていないはずなのに、この頃くらいから『目つきが悪い』とやんちゃ系男子にたまに絡まれるようになった。


 まあ、それも含めてこれが俺の日常。

 それに相変わらず異性にはそこそこモテる、ただどうしても照れてしまう自分がカッコ悪く恥ずかしい。

 ほんと、嫌になる程日常だ。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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