過去の自分がずっと嫌いでした。②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
小学一年の頃、俺を好きだと言って毎日ベタベタくっ付いてくる女子がいた。
それを妬んでか、クラスの男子から嫌がらせを受ける様になる。
泣かない、嫌がらない、反応が薄い。
そんな理由でいじめは簡単にエスカレートしていく。
俺を好きだと言っていた女子は他の男子を追っかけていた。
ノートが破られる。
いろんな所に悪口の落書き。
上履きが濡れている、もしくは片方無い。
授業中、何か投げ付けられる。
椅子がベランダに置いてある。
言い出したらキリが無い。
多分アイツらと目星はついている。ただ、イジメられている俺を見て皆笑っていて、なら全員同罪だよな。と思った。
親が離婚して少し経った頃、姉さんと共に母さんの友達の家に来た。
母さんがこの連休仕事で、その間はここの家に泊まることになったらしい。
ここもシンママでちょっと高級そうなマンションに母親とその娘の二人暮らしの家だった。
初めて会ったのは小学校に上がる少し前、五つ上の姉さんと三つ下の妹の三人兄妹のように仲良く過ごしていた。
姉さんは中学に上がりあまりこっちの家には来なくなった。思春期だったり受験だったり、まあいろいろあったんだろう。母さんも姉さんも大変だったからか、俺の小学生時代の半分くらいはこの母さんの友達の家で生活をしていた。
物心付く前から一緒に生活をしていた茜は俺を本当の兄と思って慕ってくれていた。と言うかこの家でずっと茜と二人きりだったからそれは自然な事だった。
学校ではいじめの件もあり当然の様に友達はいない、まあお陰でずっと茜の側にいる事ができ、茜の母、郁乃さんからも信用を得て託されていた。願ったり叶ったりだ。
俺が信用して心許せるのは家族だけだったしな。
親以上にべったり接していたせいか、保育園で俺を探しよく泣いていたらしい。友達がなかなか出来ず、帰ってくるとずっとおんぶか抱っこをさせられる。俺もたまに実家に帰ることがあり、その時には茜が泣き喚いて大変だった事を覚えている。
俺は母さんが大好きだ。
ただ実際にこれまで俺を育てくれたのは郁乃さんなのも事実、姉さんより茜といた時間の方が長い事も事実だ。
どこからこんなに複雑な環境になってしまったか、もうよくわからない。それでも俺には母親が二人いて、姉と妹がいる。この家族が唯一の安らげる場所だった。
母さんと違って郁乃さんはあまり仕事をしていない、先立たれた旦那さんの残してくれたものが大きいのか生活に余裕があった。そのお陰でと言っていいのか、友達で同じシンママのよしみで俺たちを自分の子供のように世話をしてくれていた。
大人の事情は分からないが、小学校高学年になるくらいまでは一年の半分以上郁乃さんの家に預けられていた。多分その間勉強して看護学校に通っていたんだと思う。姉さんは中学生だったからか、こっちの家にはほとんど来なかった。
俺が成長するにつれて実家に帰れる日が多くなっていたけど、幼い頃から母親のビンタ教育の事もあり、実家じゃないこっちの家の方が居心地が良いなんて複雑な思いもあった。
そんな居候の俺は、学校での問題を家に持ち帰りたくないと言う気持ちが強く、学校でも家でもとにかく笑顔をでいることに全力を尽くしていた。
母さんも郁乃さんも、姉さんや茜だって、俺が学校ではいじめられているなんて思ってもいなかっただろう。
これこそが、俺の努力の成果と言えると思っている。
なんとも下らなく情けない、無駄で不要な労力だなんて切実に思ったりもしている。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。