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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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また傷を抉られました。⑨

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 暖色系が多く所々にぬいぐるみが置いてある、可愛さ全開のザ・女子、と言った部屋だ。

 俺の部屋より一回り小さいくらいの広さだが、ベッドや机などインテリアのセンスがいいのか狭く感じない。やっぱ女子はみんなオシャレだよなといつも感心させられる。


「ア、アマリ、ミラレルト、ハズカシイ、デス」


 亜美ちゃんは極度の緊張のせいか、言葉がカタコトになっていた。

 嫌がることはしたく無い、けどなんか可愛過ぎて・・・なんかこう、ちょっとイジメたくなる。


 あまり会話の無い時間が過ぎていく。ベッドを背にただ並んで座っているだけ。

 隣に座る彼女は照れと緊張でいっぱいいっぱいといった様子、そんな彼女を横目で見ながら何か話し掛けないと、と会話のネタを探していた。


 大丈夫!ちょっと手の震えはあるけど頭は冷静だ。


「こ、ここ、こーゆう時、つつ付き合ってる人とは、な、なな、何をするんででですかね」


 照れ全開でもじもじしながら話す彼女、可愛いからずっと見てたい。


「えっと、その、白井先輩は、その、たくさん経験あるって聞いて・・・」


 え?誰にっすか?まあ隠してないしいいけど。

 まあ確かに経験はある方だけど受け身気質なんでそう言う求められ方されても自信ないっす。

 これから頑張ります!


「私っ、か、彼氏とかも、その初めてで。わからなくて」


 力一杯に拳を握り頑張って声を出している感じだ。耳まで真っ赤にして、必死に何かを伝えようとしてくれている。


「部屋で・・・二人っきりの時に、すすすること。知りたい、です・・・きょ、今日!夜中まで親帰って来ないので!」


 なん、だと・・・


 そこまで言われればさすがの俺もわかる。

 彼女が何を求めているか。

 彼女の言う経験とは、そっちの経験の事だった。


 彼女の肩に手を回した。

 強張って震えながらも顔をこちらに向けギュッと目をつむっている。必死さが伝わってきた。


 本当はもっと時間や順序を考え付き合い方をリードしてあげるべきなんだろう。ここは一旦落ち着かせ清く甘いひと時に浸るのが本当は正しい。


 でもそれができないのが俺の弱いトコ、いやだめなトコだ。彼女の可愛さに入りかけていたスイッチが、そんな覚悟を見て完全にONになっていた。


 ◇◇◇◇◇


 外を走る車の音が聞こえる。

 あれから何時間経ったんだろう。

 そろそろ起きないとなぁとぼやきつつも、ベッドの上で彼女抱きながらいつまでも天井を眺めていた。


 その後、彼女が用意してくれたカレーを食べながら満たされた余韻に浸っていた。


「か、川本さんっ。そんなにくっ付いてると、食べづらいよっ」

「や!ずっとこうしてます!」

「いやでも、そろそろ出なきゃだし」


 幼い子供のようにだだをこねられ動けない。でもそれがまた可愛くてたまらない。単純に嬉し過ぎてだめになりそうだ。


 甘え全開の彼女をなんとかなだめ、彼女の家を後にした。


 はあー、幸せだなぁ。


 ふわふわ浮かれながら、最終電車に揺られていた。


 最寄駅の改札を抜け真っ直ぐ自宅へ向かっている。早くまた会いたい、と頭はそれでいっぱいだった。


 キモい顔してるとわかっていても辞められない。ニヤけ面のままアパートの階段を登り二階の自宅へ向かっていた。


「おかえり」


 大きめのボストンバックと買い物袋を手に、うちのドアの前で当然のように俺を待つ紫ノ宮風華がいた。


 ああ、忘れてた。

 ほんと台無しだよ、まじで。


 関わりたくない。話もしたくない。

 でも何故か逆らえない、逆らう気が起きない。


「入れて?」


 部屋に、ですよね?

 そんなさ、大好きな彼をずっと健気に待っていた彼女みたいな顔で言うな。混乱するだろ。


 そして罪が深まる。


「あれ?今日はあっさり入れてくれるのね?」


 どうせ結果は変わらない。そう思うと抵抗する気力も湧かない。

 無言のまま彼女を家に上げ、とりあえずベッドに腰掛け一息、紫ノ宮は買い物袋をキッチンに置くとすぐに俺の方に来た。超至近距離のなんだか凄い顰めっ面で見られている。


「な、なんですか?」


 返事は無く渋い顔のまま更に近付いてくる。俺が座るベッドに膝を付き首元に顔を近づけて来た。


「・・・こーた」


 少し冷めた声で俺の名前を呼んだ。

 そのまま俺を押し倒し胸元から腰回りと顔を滑らせていく。そして覆い被さるように乗っかると、いつもの見えない圧力で完全ホールド。


 ただ見上げるだけの俺、顰めっ面のままの紫ノ宮。垂れる髪が頬を撫でくすぐったかった。


「・・・はぁ。やっぱり、ほんとすぐするのね」


 何を?とは聞かない。まあ付き合ってるわけだし、何か悪いですか?と強く言い返したい。


「まあ彼女だしね、別にいいけど。でも、今日はちょっとムカつく」


 顰めっ面のまま乱暴に自分の服を投げ捨て、一矢纏わぬ姿で俺を睨んでいる。


「・・・私で上書きしてやる」


 結局はまあ、こうなるわけだ。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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