また傷を抉られました。⑧
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
その後、一言も口を聞かず教室へ入りそれぞれの席についた。
もうずっとそうだったが、今日は特に気が抜けない。
紫ノ宮は学校ではほとんど絡んで来ない。ただ、どうしても気になってしまう。怖くて。
彼女ができたその日に別の女を家に泊めた。完全に浮気だ。キモいだけじゃなくクズだ、俺。
そのくせ紫ノ宮はスゲーよ、まじで。昔からだけどさ、なにがあっても常に超フラット、尊敬する。
まじで何もありませんようーに!
願いが通じたのか本当に何もない一日だった。たまに紫ノ宮と青木さんが変な空気発してて怖かったけど、まあ大丈夫だろう。よかった。
昨日バタバタし過ぎてて忘れてたけど、もう一人何とかしなきゃいけない女子がいる。
「とりあえず来てはみたものの、やっぱ居ないよな。だよな」
そもそもいつものスタンプも来ていないしな、と思いつつスマホの画面を見るとメッセージが届いていた。
『昨日は急にごめんなさい』
『怒ってますか?』
『ごめんなさい』
『GW少しでいいので会えますか?』
泣いてる猫のスタンプの連打が続いていた。
いやまあ、怒ってないけど。・・・どーしよう。
とりあえず『怒ってない、俺の方こそごめん』と送り、OKマークのスタンプを入れた。
◇◇◇◇◇
明日から連休だ!と皆テンションがスーパーハイで騒いでいる。
昨日のカラオケのメンバーが自然と集まり、昨日の事で盛り上がりながら昇降口を抜けた。
もちろん紫ノ宮もいる、正しいのに何故か不自然さが消えない。
「白井、とりあえず夜電話する。だめならしょうがないけど、とりあえずいくつか考えたからさ」
友達からの遊びの誘い。喜ばしい事のはずなのに少し渋ってしまった。ごめん黒坂、今ちょっと余裕ないんです。後ろの人怖くて・・・。
校門付近で急に全員が立ち止まった。すると吉野が「あ!」っと声を発した。
「あれ!?君って昨日のー。白っちの彼女ちゃんじゃん!」
「待ってたの?超健気、超可愛い。おい白井ー可愛い彼女待ってんぞ、この贅沢モンめー」
恥ずかしそうに照れながらもじもじとカバンを何度も握り返し立っていた。直接こっちを見れないのか、顔を赤くしながらいろんな方向に顔を向け、たまにチラッと俺を見る。
なにこれ超可愛いんですけど。
頼むから威嚇とかしないでね後ろの人。
「き、きょきょ、きょ、きょ」
キョロちゃんかな?
鳴き声を発した後、真っ赤になって下を向いてしまった。やっべ、まじ可愛い。ずっと見てたい。
「いやんっ、超可愛いんだけどー」
「なになにー?どったのん?」
「きょ、きょきょ今日は一緒に・・・その帰りたくて、です」
吉野と櫛川がきゃーきゃー言ってやかましい。
「今日は大丈夫、なんですよね?このままウチ、来れますか?」
吉野と櫛川のテンションが倍増した。
「えー!そーなのー!超キャーじゃん!彼女ちゃん名前は?」
「か、か、川本亜美です」
「亜美ちゃん!超可愛いーね。じゃあ今日頑張ってね、応援してるから」
「は!?まじか!白井今日彼女んちデートなん?いーなー羨ましーぜー」
「よーよー白井、勢い余っていきなりエロい事すんなよっ」
「翔大!あんたまじわかってない!」
「そうそう白井君は超ー純なの!あなた達みたいな変態と一緒にしちゃだめ。白井君はね、超ー可愛いくて超ーキレイなの。だからそんなヤラシイ事とか超ーしないのっ」
・・・耳が痛い。
すんません、朝までヤリまくってました。
でも勝手に思い込んで好き放題言ってるみんなが悪いよね?だよね?
ふと視界に紫ノ宮の姿が入る。勝ち誇ったような気持ち悪い笑みをしていた。
収集が付かなくなってきたので『逃げる』を選択。亜美ちゃんも可哀そうだったし、手を引き一目散にその場を退散した。
こんな感じでごめんだけど、手握れてちょっと嬉しい。
信号を一つ過ぎたくらいからペースを落としゆっくり歩いている。繋いだ手はそのまま、だけど今度は指を絡めるように強く握り直し、そして電車に乗り込んだ。
◇◇◇◇◇
「あ、ここです。うち」
一戸建ての立派な家だ。中に入ると玄関も広めで静かな空間にさわやかな香りが広がっていた。
「えっとえっとっ、あの・・・い、今誰もいないので気にしないで大丈夫です。と、と、とりあえず私の部屋行きましょうっ」
ま、まじっすか!?
家の人居ても緊張するけど、居なくても別の意味で緊張する。今のところ俺よりも家主の亜美ちゃんの方が緊張がやべー。俺もいつものキョドり症状がでないように気を付けよう。頑張れ俺!
きっとこの子は何も知らない。
俺が今までどんな付き合い方をしてきたのか。
そして昨日の夜何をしていたのか。
罪悪感が酷い、しんどい。
ごめんなさい。俺ちゃんといい彼氏になるから!これからの俺は違うから!もっと頑張るから!
緊張、罪悪感、不安、興奮、いろんな感情が渦巻き、俺の心臓は急なハイ&ローに耐えきれず破裂しそうだ。
階段を上りながら自分を落ち着かせることに必死だったが、彼女の部屋に入ると何故かスッと感情の混乱が消え落ち着いていた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。