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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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また傷を抉られました。⑥

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 無言のまま食事を済ませる俺達、その後テキパキと食器を片付ける紫ノ宮風華に、礼儀として美味しかったご馳走様と告げると、今度はらしく無いほど可愛い笑みで返事が返ってきた。


 しかし、間違ってもこの女は彼女ではない。


 洗い物を済ませ片付いたテーブルを簡単に拭いてからお茶を一口、つられて俺もお茶を口にした。


 和らいだ表情のままテーブルに肘を付く紫ノ宮、ふぅと小さくため息を吐いた。

 学校でよく見る手のひらに顔を乗せたポーズで俺を見ている。

 こんな遅い時間に俺の部屋に制服着た女子高生がいて、目で俺に何か訴えている。

 整った顔が本当に綺麗で可愛いと思った。


 しかし、間違ってもこの女は彼女ではない。


「ねぇ、なんかさ。デザート食べたいなぁ」

「え!?ご、こめん。何も、ないです」


 甘めな声で喋り出しその細めた目で舐め回すように見てくる。

 そして急に立ち上がったかと思うと、気が付くと俺は押し倒されていた。

 咄嗟のことで何も反応できず、俺の上で馬乗りになった紫ノ宮風華が歪んだ笑みで俺を見下ろしていた。


「あるよここに、美味しそうな私のデザート」


 上手く言葉が出せない。

 あたふたしながら無駄な抵抗をする俺の手は簡単に押さえ付けられてしまう。


「こうたの部屋だからいいよね?時間いっぱいあるからいいよね?ねえ?じゃあいいって事だよね?」


 肩を揺らすほど息を荒げながら追い詰めるように言葉を投げてくる。いつ外したのか前が全開の半裸の痴女が俺に乗っかり俺の服を脱がそうと手を入れて来た。


「やばっ、反応可愛いぃ」


 恥ずかしさと悔しさと情けなさと少しの興奮が胸の中で渦を巻いていた。


「やば、もう無理だよ?ずっとおあずけされてて限界だったの。やっと、やっとできるね?こーたぁ」


 何でだろう、手が震えて力が入らない。


「ほ、本当に。だめだから。もう、やめて」


 更に歪んだ笑みで息が荒くなる紫ノ宮、どうやら彼女の痴女心をくすぐってしまったらしい。


 あれ?服ってさ、こんなにスルスルと脱いだり脱がせたりできたっけ?

 準備万端の紫ノ宮が俺を見下ろしている。


「大丈夫」


 まただ、そう言われると何故か全身の力が抜ける。


「やばっ、ね?だいじょーぶ、大丈夫だから。ほらぁ大丈夫だよ」


 鼓動が加速していく。

 これは興奮じゃない、この女は狙ってやっているのか?俺の心の奥底にしまい込んだ筈のトラウマを無理矢理引きずり出してくる。


 頭がピリピリする。

 古い記憶から二つの女の顔がフラッシュバックして現れた。


 中学の制服を着た髪の長い女がいた。


 幼い俺に跨がりひたすらに腰を振っている。大丈夫、大丈夫、と言い包めるように言葉を吐き、その顔は欲情全開の乱れた笑みだった。恐怖と興味の半々で少年だった俺はただ言う事を聞いているしかなかった。


 同じ中学の制服を着た女がいた。


 放課後の図書準備室で俺に跨がり必死に腰を振っている。大丈夫だから、大丈夫だから、と俺と自分を納得させるように連呼していた。抑えられない欲求がそのまま顔に出ていてわかり易く笑っている。


 過去のトラウマを呼び覚ますように俺を汚し続けた同じ中学の制服を着た女、それがこの紫ノ宮風華だ。


 抵抗できない事をわかっている、受け入れてしまう事をわかっている。俺も紫ノ宮も、またあの頃と同じだ。


 何もできない、プチパニックの心とは裏腹に不思議と体の方はちゃんと男を主張している。


 二年前と同じ様に、大丈夫、大丈夫、と連呼する紫ノ宮、二年前と同じ様な笑みで顔を近付け、少し腰を上げると甘さいっぱいの吐息と共に言葉を吐いた。


「いただきます」

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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