高校二年になりました。④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へ先に感謝を言わせて下さい。
ありがとうございます。
自己紹介リレー
それはよくあるただの恒例行事。出席番号や席順などに従い一人一人順番に自己紹介をしていく、入学初日などによく行われる傾向があり、まれに転校生が来た時などにも行われる事もある。
人に注目される事が苦手な俺にとって、できれば避けたい行事。だからこそ、新年度初めのガヤガヤに紛れて誤魔化せる事を期待しこのタイミングにしたのに。この担任嫌いだー。
絶望感と緊張で動揺を隠せず手が震え始めた。
そんな中、一人一人とバトンを渡しリレーしていく。よろしくしか言わない人、結構喋る人、なかなかおもろい事言う人。
まあほとんど知ってる者同士ってのもあってふざけ半分に皆ノリノリ。まじアウェー
半分程進みついに順番が回って来てしまった。覚悟も無く嫌々にしょうがなく席を立つ。
ふと見ると目の前に招き猫がいた。
満面の笑みで手招きをしている担任の桜井だった。
えっと、マジっすか。俺だけそっち?この学校は人員配置を間違えている。ちくしょう
不満と言うよりは不安一杯でゆっくり歩き出す。一番前に座る女子がまた俺を見ていた。
丁度、その女子の目の前に立つ形となり、ふと視線を下に向けると当然のように目が合った。
はじめに見た時と同じ姿勢、机に片肘を立て小さい手の中に真っ白で小さな顔を乗せながら上目遣いで俺を見ている。
やらしい笑み、と言うのが一番しっくりくる。
整った顔立ちで白く綺麗な肌に艶やかな黒髪がとても似合う彼女は妖艶な笑みすら絵になると思った。
鼓動が更に加速した。
「え、えーと。し、白井巧太、です。しらいってよく間違われるけど、しろいなので」
最後に小さくよろしくと付け加えた。
誰かが言った。
「なら黒い巧太もいるのー?」
そう揶揄った事で盛り上がる。
実に不愉快だ。だが心配ない、それは幾度となく言われてきたネタ、聞き慣れ過ぎて怒りもなく唯の無。どうだ大人だろ?だからそれはいい。ただ、若干きょどりながら喋ってしまい恥じらいが隠せない事がとても屈辱で後悔した。
注目を浴びる。恥ずかしい。帰りたい。
視界の上半分はクラス中の視線が突き刺さる。下半分はこの女子の存在に占領されている。
俺は視線の行き場を無くし戸惑いながら目を泳がせていた。
えっと、何?何なのこの間、この時間。
もういいっすか?帰っても。家に。
「ちょっとちょっと、ちょっと待ってぇ。えーとね、白井君はね、東高から転入して今日から四葉の生徒になったの。実は転校生なんです。だからみんないろいろと助けてあげてね」
おっとりとして独特な起伏を付けたしゃべり方で少しだけ甘く感じる声は可愛らしいと言うのがいいのかもしれない。口下手でシャイな生徒の為にフォローするような優しくて年齢問わず異性にはモテそうだ。胸デカいし。
だが!マジで迷惑!ホント勘弁!察してマジで!
異性にモテても空気読めなくて同性に好かれないタイプっすね!はぁ、たまにいるんだよねそう言うザ・天然!
なんすか?先生もっすか?実は楽しんでないっすか?
担任の桜井が話終わると同時にどっと騒がしくなり至るところから質問の矢が降り注いだ。
全部無視全部無視全部無視!全然余裕超楽勝!
得意の愛想笑いでうまくかわしながら落ち着きを取り戻す。
いやぁとか、まぁとか。そんな感じでにこにこしていると結構なんでもやり過ごせるんだぜ。あ、これも俺の得意スキルな。
と、自分に言い訳しつつ実際は困惑して焦って慌ててしまい恥ずかしさ全開で顔を赤くしていた。
自分から仕掛けておきながらしょうがないなーみたいな表情でぱんっぱんと手を打つ桜井。
「はいはーい、そこまでにしてあげてー。それじゃ白井君も困っちゃうよーみんな。気持ちはわかるけどさーそれはまた帰りまで我慢してね」
バカなの?じゃあ帰り戦場だねこれ。先生なのに大人なのに空気読めないの?バカなの?先生俺今日の事絶対忘れません。
そんな俺の殺意も感じ取れずも相変わらずハッピーそうなテンションで目をキラキラさせていた。
いつか絶対泣かしてやるからなー、ちくしょー!
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
あらためて皆様に感謝します。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。