また傷を抉られました。③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
「な、な、なんで・・・」
こんなとこにいるんですか?ここをどうやって知ったんですか?いろいろ言いたい事があるのに言葉が出ない。
「ごめん、なさい。さっき変な風に別れちゃったし、もっとちゃんと話がしたくて。それで勝手について来ちゃって」
お腹の前で手をもぞもぞとさせながら話す紫ノ宮。
学校では絶対に見せない、弱気で臆病な雰囲気で心配そうに言葉を吐いた。
「・・・怒ってる?」
ほんと昔からテンションの起伏が極端過ぎて毎度戸惑う。
「あ、いや、驚いたけど。怒っては、ないよ」
それでも不安いっぱいといった様子。『本当に?』と表情で訴えられた。何度も言われやっと安心したのか、とても柔らかい笑顔を大きくゆっくりと息を吐きながら見せてくれた。
くそっ、可愛いことすんな!ときめくだろが!くそっ
年頃の女子そのものに見えた紫ノ宮が次第に凍りつくようなオーラを纏っていくのを感じた。なんとなく周りの空気が更に冷たくなっていく気がした。
あ、これヤバいやつ。逃げよ。
危険を察し、じゃまたと一言吐き捨て同時に小走りにその場を離れた。直後、ガシッと腕を掴まれ動けない。
あれ?これ本当に女子の力っすか?
振り返るのが怖い。幼い頃行ったお化け屋敷が頭を過ぎる。
周辺視野から入る彼女から刺さるような視線。
『幽霊より生きてる人間の方が怖い』
誰が言ったっけ?
「・・・聞いてないけど」
「え?えっと、なにが?ですか」
「バイト、してるなんて聞いてないんだけど!」
そりゃまあ、言ってないので。
「それでいつも時間無いんだ。いつからなの?いやそれはいい。で、どっち?やっぱり金城さん?それともあっち?もしかして、両方。まさか、あでも可能性はあるか・・・」
「えっ待って!な、何の話?」
「だからなの?もう他にいるし、彼女もいるし。だから私とはもう・・・」
俺の腕を掴む紫ノ宮風華の手を掴み返した。
「と、とりあえず行こうっ。話は、あっちで聞くから」
今二人に見られたらマズい、絶対面倒な事なる。とりあえず人に合わないとこへと思い駅へ向かって走り出した。
「二人に私の事見られたらマズいものね、やっぱりそう言う事なんでしょ?」
めんどい!
駅に登る階段下の奥まったスペース、普通に駅に向かって階段を登る通行人からは上手く見えない都合の良い場所だ。
「た、ただのバイト仲間だよ。ほんとに、何もないから」
「・・・ふーん。別に私は何人いてもいいの」
「いや、あーもうなんだろ。じゃあどうしたら信じるの?」
「ベッドの上なら」
会話にならない。
でもちょっとドキドキしてる自分がまたキモい。
「まあいいけど、どう思っても。紫ノ宮さんは彼女とかじゃ、ないしさ。だから嘘付く必要もないし」
「じゃあ、これだけ教えて」
少しだけ突き放すような言い方をすると、さすがの紫ノ宮もほのかに悲しみの表情を見せた。
「・・・もうした?」
「してません!」
「・・・・・」
なんだろ、この意味のわからない沈黙。
「と、とりあえず、もう帰ろう。時間も遅いし」
沈黙のまま駅の階段を上って行く、そのまま改札を抜けると電光掲示板を確認した。
「よかった、紫ノ宮さんはすぐあるみたい。お、俺は、こっちだから。じゃあまた、気をつけて」
「なんで?一緒でしょ?」
「あー、えーっと・・・」
疑いの目が凄い。掴まれた手に更に力が入っている。
「どこ行くの?」
「いやだから、帰るんだよ」
「家そっちじゃないじゃん。誰?誰と会うの?彼女?それともさっきの二人?他にもいるの?泊まり?じゃあ・・・」
「ま、待った待ったっ!違うから!でもさ、だったとしても紫ノ宮さんには、関係ないじゃん」
今度は腕を掴まれた、そして更に強く力が入る。
紫ノ宮は黙ったまま、多分必死に涙を堪えれいる。そんな顔をしていた。
「か、帰るんだよ本当に。引っ越したんだ、二駅先の近くだけど、転校もしたし。・・・い、いろいろあったんだよ」
掴んだ手の力が次第に緩んでいった。
同時に体を押されまたもや壁と彼女との板挟み。
「話して、聞くから」
「・・・話したくない、事だってあるじゃん」
「だめ、話して」
「だ、だからさ、言いたくないんだってっ。なんで全部話さなきゃいけないんだよ。ひ、必要ないと思うけど」
「ある、話して」
「・・・・・」
何これ、何なのこの尋問と沈黙の拷問。そんな人でしたっけ?これさ、もう警察呼んだら俺勝てるんじゃね?
いつまで続くんだろこれ、早く帰ってアニメ見たい。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。