とは言え皆可愛いと思いました。⑨
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
喫茶 favour coffee
ここで働いているスタッフはこの建物の裏にある従業員用出入口を使う。
この裏路地ではうちの可愛い女性スタッフの出待ちを狙い、ごく稀に変な人を見かける事もある。ついこないだも金城さんが絡まれ店長が対応していた事があった。
カラオケ店での出来事で不安定になった自分をリセットする為、裏口の扉の前で大きく深呼吸をしていると肩をポンッと叩かれ、飛び上がるくらいの反応と声が出てしまった。
「ご、ごめんなさい。そんなに驚くなんて思わなくて、入らないの?」
「あっ、え、えっと、その。はい!入ります!すみません」
こっちの反応に逆に驚かせてしまい、目を丸くして立ち尽くす金城さん。ポカンとした表情なのにやっぱり美人と言うのは崩れないもんだ。紫ノ宮とは違う、これぞ王道の清純派美人。
あぁ、目の保養だな。
互いにペコペコ謝りながら裏口を通り休憩室に入った。
いつもの通り先に金城さんが着替え、入れ替わりで俺も着替えを済ませた。
五時まで二十分くらい、俺も金城さんも間を繋ぐ様に雑にスマホをイジっていた。
「・・・ねえ、白井くん。その、朝はごめんね。なんか変な事ばっか言っちゃって」
「え?」
「え?」
「?」
「?」
意味のわからない沈黙。
本当に何を言っているのかわからない。
「あれ?やっぱさー兄弟いるよね?今どっち?」
「は?えっと、まじで意味わからないです」
「四葉に通ってるのは?」
「え?はい。そうです、けど」
「何年生?」
「二年、ですけど」
「兄弟は?」
「姉が一人、妹が一人です」
「・・・・・うーん、だよねぇ」
「朝に私と話したのわかる?」
「え?い、いや。それは知らないです、けど」
うーんと書いてありそうな顔をして固まる彼女、ポニーテールにした髪を下ろしサラッと垂れた髪を胸元で弄り縛っていく。胸を隠す様に二つに縛ったあと、バッグから取り出したものはメガネだった。
「これでどお?」
「あ、朝の変人!」
「へん!?ちょっと、それは酷いよー」
朝の告白の前に来た変なメガネの隠キャ女子だった。
今の金城さんとはまるで別人、ルックスもそうだがキャラが全然違う。むしろ金城さんの方が姉妹いるんですか?と聞きたいくらいだ。
「絶対訳あり中学生だと思ってたんだけどなぁ。本当にタメだった。今でもまだ信じられないよぅ」
「あんまり外見ディスらないで下さい。けっこう気にしてるんです」
「えっ、あごめん!そんなつもりじゃなかったの。ほんとごめんねっ」
まいいけど、慣れてるし。
「そ、それより。金城さんは学校ではいつもああなんですか?せっかく綺麗なのに、今みたいにしてれば」
そう話し出すと照れて赤くなり、またすぐに表情を曇らる彼女を見て、何か訳ありかもと悟り言葉を切って終わらせる事にした。
変な沈黙を作ってしまったと後悔していると、少しだけ明るさを取り戻したような表情で口を開いた。
「白井君なら、いいかな・・・」
空気を読みそのまま黙って聞く事にした。
「私さ・・・実はね、男の人が凄く嫌いなの・・・」
いきなり目の前の女子に存在を全否定された。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。