とは言え皆可愛いと思いました。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
黄瀬のいないこの場所は久しぶりだ。
今さっきのやり取りの中で自分の落ち度はどこだろうとぼんやり考えていた。
彼女ができたから会えないと言えばよかったのか?
いや、違うだろ。
彼女を作った事が間違いだったのか。
まあほぼ正解だろな。
でも普通に可愛かったしさ、断る理由ないじゃん。それに俺に断る権利なんてない。そもそも黄瀬が先に俺に告ってれば付き合ってたのに。
いやまてまて、相手のせいにするなよ。きっかけも原因も経緯も言動も全て相手が起こした結果であったとしても、それでもいつも俺が悪いという結論が正解だったじゃないか。
そうだった、『こうなった』じゃなくて『こうさせた』だよな俺が。反省しよう、ちゃんと謝ろう。
それと、『黄瀬は俺が好き』が前提になってるけど、根本的にひっくり返る可能性も忘れちゃいけない。
静かな空間の中で、いつもの様に脳内会議をしているとチャイムが鳴り出した。
胸の奥のザワザワを抱えながら教室に戻った。
放課後
黒坂達の波に巻き込まれる様にゾロゾロと駅に向かって歩いていた。その少し後ろで一人、紫ノ宮が静かに黙って付いて来ていた。
「だからさー。その時の翔大がちょーウケんのー」
「ばっ、ばか。あれは吉野が・・・そ、その」
「は?なにー?でも凄くない?翔大のすっごい太くてさー、あんな太かったんだよー?ウチもびっくり、それでも入っちゃうもんなんだねー。はは」
「よ、吉野・・・言い方」
少し間を置き、気づいた吉野が顔を真っ赤にして山本をボッコボコにしていた。
それを見て周りの連中は腹を抱えて笑っている。紫ノ宮以外は。
「いやっ、うどんがねーっ!翔大が爆笑した勢いで鼻からうどんがねーっ!」
青春だなぁ
「楽しくないか?」
「えっ!?そ、そんな事。・・・ないけど」
「迷惑だったか?」
どちらかと言えば。今はまだほっといてほしい。
意外に鋭いんだよな黒坂、なんなのこいつはいつも。怖ーよ。
何とも贅沢で傲慢な考えだなんて、自分が一番わかっている。でも求められる環境の中で、その上であえて一人になりたいって時あるじゃん?あるよね?今がそれです。
いやー青春してますな、俺も。中二的に。
駅前のカラオケに着くと、皆慣れているのかさくさく受付を終わらせて指示された番号の部屋に入って行った。
八人って事もあり与えられた部屋は十人クラスの大部屋で部屋の中央の大きなテーブルを挟んで四人づつ座ることにした。
こっち側に山本、瀬戸口、黒坂と俺。向かいが吉野、青木、櫛川と何故か俺の対面に紫ノ宮。
何なのこの空気、この緊張感。マジで合コンかよ、知らないけど。
いや、この雰囲気の原因はさっきから俺をガン見している紫ノ宮のせいだな。誰が助けて、マジで。
無言の緊張感に耐えかねて切り出したのはやっぱり黒坂だった。振られて驚きはしたものの山本から順番に歌が始まり、始まってしまえば皆盛り上がりいつものノリで楽しんでいた。
人前で歌うという緊張よりも紫ノ宮の視線の方が怖かった。
空気を壊さない程度にノリを合わせる紫ノ宮が珍しいなと思いながら、青木結羽にどうしても目がいってしまう俺が何となく嫌だった。
盛り上がりも最中、トイレに席を立ち部屋を出る。
一人になるとすぐ頭の中はいろんな葛藤で大忙しだ。シャイな性格のせいなのか気になる二人のせいなのか、みんなと同じ様に盛り上がれない自分が嫌になる。
悶々とそんな事を考えながらトイレを出ると、ドリンクバーの機械の前で数人分のドリンクを用意している青木結羽の姿を見つけた。
「手伝うよ」
「え!?あ、ありがと。たくさん頼まれちゃった。ごめんね助かるよー」
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。