とは言え皆可愛いと思いました。③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
紫ノ宮風華、無理やり割って入ってくる強引さはやっぱり紫ノ宮だなと思った。目的が気になる。メンバーに入っておきながら興味がないのか決定事項を確認しているだけの様な雰囲気で相変わらず無愛想まっしぐら。
その冷たい表情がたまに俺と目が合う度にニヤッとする。そこがまた余計に怖い。
「じゃ、学校終わりにそのまま駅前のまねき直行って事で。おけ?」
「あー、えっと。その、実は俺五時から予定あって、だから・・・」
みんなが残念そうに寂しそうな反応をしてくれる。ちゃんとメンバーに自分がいる事、その当たり前が知れる事が単純に嬉しいななんて思ってしまって。悔しいが。
ちょくちょく紫ノ宮と目が合いとても気まずい。どうしても存在を無視できなくて目がいってしまう。
ふと紫ノ宮の視線が青木結羽へ流れるのを見た。少し怯えるような気まずさいっぱいといった反応で俯いてしまう青木結羽。
ちょっとそこの闇痴女!俺の初恋の天使をあんまいじめるな!まじで!言えないけど。
無表情の裏でやいやい文句垂れているとその青木結羽と目が合った。俺と目が会った途端少しだけ赤くなってまた俯いてしまうちょっとシャイな俺の元カノ。
やっべ、やっぱ超可愛い。
「まあ、しゃーないか。じゃあ白井は時間になったら抜けちゃっていいぜ。と言うわけでみんななるだけソッコーな」
それぞれの言葉で皆返事をしてこの場は解散。
俺の予定も加味して皆んなをまとめてくれる、何とも言えない嬉しさと恥ずかしさの間にある変な感覚だった。
離れ側に、じゃあ放課後にねと手を振ってくれるけど、照れてしまって何もできない実に情けなくダサい俺。こんな俺を俺は本当に嫌いなんだ。
一息付いたと思いきや目の前に紫ノ宮風華が善として立っている。
え?なんすか?早くどっか行って下さい。ごめんなさい。
冷たさ以外の感情が一切見えない真顔でガッツリ目を合わせてくる。そしてまた一瞬ニヤッとして何も言わずに立ち去って行った。
ホラーでしかない。えっと、遺書ってどう書くんだっけ。
昼休み
今日はなんか色々ある日だな。
俺の大切な平穏がどんどん壊されていく。
もっと、波風立たない静かな平和でいいのに。なんて口に出したらクラスの男子達に殺されそうだ。
本当はこんな風に何処にでもいる高校生を求めているはずなのになと思いながら、自然に振る舞えない自分の情けなさでなんとなく心が苦しかった。
朝コンビニで買った物を手に階段を登り始める。授業中に黄瀬瑛美からのメッセージ、いやスタンプが届いたからだ。
怒った猫の顔の様なスタンプ一個。
怒ってんの?ちょっと意味がわからないですけど。
今日あったいろんな事でブレっぶれの不安定な俺、そんな事も知らずにいつもの場所でいつものニコニコ顔の黄瀬瑛美が既に最上段に座って待っていた。またいつもの様に純白を隠し切れずに。実は見せてんだろ?
「また随分と豪勢な弁当だな」
「ふふふん。今日はちょっと頑張っちゃいました。いっつもコンビニおにぎりの先輩、超可哀想なのでー半分は先輩の分です。たっくさん感謝してくださいねー」
「はいはい、いつも感謝してますよ」
「お返しも、期待してまーす」
「へいへい」
ポンポン跳ねるような口調とノリで『明るさ命!』みたいな超陽キャラな黄瀬。
ハイなヤツって苦手だったんだけどな。
でもなんだろ、ほんとこの時間はまじ癒しだ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。