とは言え皆可愛いと思いました。①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
五月に入る頃にはだいぶクラスにも馴染んできた。と思う。これまでの様な学生生活でのイジメは全くなく、転校して本当によかったとしみじみ実感していた。
ただ今のところ実害は無いが、紫ノ宮風華と青木結羽の存在だけは油断ができない。
明後日からはGW、俺のスケジュールはほぼバイトで埋まっている。
教室では相変わらずのきゃっきゃわいわいがGWネタを燃料に更なる勢いで渦巻き火柱を上げているようだった。
キラキラが眩し熱い、そしてウザい。
俺の所にもそんな火の粉が飛んできた。
「って感じならOKだろ?あとはお前の予定だけだぜ」
「・・・えっと。カラオケとかじゃダメなの?」
「いやダメじゃねーけど。だからそーじゃなくてさ・・・」
黒坂は嫌いじゃないけど、そんな親密になるつもりない。特に今はまだのんびり平和な毎日を堪能したい、どーしよ。
「それよりさ、さっきからあれ白井の客じゃね?」
そう言われて廊下をの方に目をやると、教室の扉に隠れ顔を半分出しこちらを見ている女子がいた。見ているというより睨んでいる?ように見える。
え、誰?知らないけど、黒坂じゃねーの?俺っすか?
視線に気付くと扉に隠れ、少しするとまた顔を半分だけ出し覗き込む女子。気付かないフリをしていると永遠に見られそうだ。
「行ってきた方がいいんじゃね?」
「黒坂じゃないの?俺なの?いや怖いから」
「いやいや明らかにお前だから、お前の視線に反応してるし。白井モテそうだからなー、まあ行ってこいよ」
お前の方がモテるだろ、皮肉か?
なんて思いつつも笑顔で背中をおされて廊下に向かった。
一応告白など恋愛事の呼び出しは何度も経験がある。だからわかる。これ絶対違うやつだ。
驚くことに本当に俺が標的だったようでギリギリまで扉の陰に身を潜めていた彼女は俺が廊下にでると声を掛けてきた。
「ほ、本当に君は白井君なの?」
「そう、ですけど。えーっと・・・」
「実は超天才で飛び級して来た、とか?」
「いやいや日本に飛び級制度はないから」
「お兄さん、ですか?」
「何の話ですか?」
「・・・・・」
なんすか?まじで。
頭にクエスチョンマークが浮かんでそうな表情をしているその彼女は、ラインの色を見ると同学年のようだ。
重めの前髪、長めの黒髪はお下げにして胸元に垂らしている。黒縁で大きめのメガネが特徴な彼女は、印象としてはまあいわゆる陰キャ女子というやつだ。
スタイルいいし多分可愛いのになぁ、と思いながら不思議な沈黙を耐えていた。
名前もわからないその女子は腕を組んで小首を傾げ、それでもずっと俺を見ている。全身を舐め回す様に見られていると何だか恥ずかしくなった。
「ちょっと私、目の当たりにした事実を受け止められないんだけど・・・」
そう語りながら足取り重くゆっくりと廊下の向こうに消えて行った。意味不明な出来事を処理し切れず、俺は考える事を辞めた。
「よう、おかえり。どうだった?OKしたのか?」
「は?」
「え?告られたんじゃねーの?」
「違った。と言うか何言ってるのかわからなかった。わからないままどっか行っちゃうし、ちょっと今混乱してる」
「なんだそれ?災難だったな。で、帰ってきたとこ大変だけど、次待ってんぜ」
そう言われて指刺す方を見ると、反対の扉のとこに女子が一人立っている。
今度はそうだと思うぜ、と背中を叩かれて送り出された。さっきの今だからなと気が乗らない足取りで、もう一度廊下へ向かう俺だった。
ほんと災難ばかりでいやになる、まいいけど。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。