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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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こんな所で後輩に出会いました。⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 昼休み


 黄瀬瑛美との約束通りあの屋上前の踊り場がある階段へと向かうと少し先で階段を登っていく彼女の姿が見えた。そこのお嬢さんどこ行くの~?と声かけたくなるくらいルンルンなのが見てわかる。


 なんだよ、ちょっとドキドキしてきちゃうじゃんか。とりあえずトイレでも寄って少しタイミング外すか。


 約束の場所に着くと朝と同じ位置に腰掛け満面の笑みの黄瀬瑛美がいた。膝の上には小さな包みが乗っている、鮮やかな原色をいくつか使い猫のイラストが入っている、中身はお弁当だろう。

 しかし、そのカラフルな可愛さよりもその下の純白に俺の視線は釘付けだった。いやぁ気付かないもんだな、こいつ。


「あれ先輩?もしかして機嫌悪いとか、もしかしてほんとは来たくなかった、とかですかー?」

「いやいや、そんなことないですっ。ごめん気にしないでっ」


 なんか無性に照れてきて、それを隠すために顔が強張ってしまってたみたいだ。もしくは罪悪感だ。そんな不安そうな顔で言うなよ。可愛過ぎてイジメたくなる。


 ならよかったとニコッとした黄瀬はとても可愛いかった。


「えー!なんでご飯しか持ってこなかったんですかー?お昼休みはたくさんお話したいって言ったじゃないですかー。したらおやつとかいちごミルクとかいろいろ用意しますよね普通!絶対ありますよね?そうですよね?じゃあ、ダッシュですね。はい行ってらっしゃい。せーんぱい♡」


 あーやっぱ気のせいかもな!

 ハートが飛んできそうな笑顔なのに全然可愛くない!


 なんで俺は昼休みでもパシられてんの?なんでダッシュしてこんな汗かいてんの?マジで!

 紫ノ宮ニ号かあいつは、女マジ怖ぇ。教室で黒坂を振り切るのだって大変だったのになー、あーちくしょー!


 なんて言いつつも戻ると黄瀬は不思議と優しかった。


 くそっ、この顔で「おかえりなさい」はちょっとくるわ。ほんとそゆうとこズルいと思う。


 その後も別段何も無くただただ楽しい時間が過ぎるだけだった。こんなにも予鈴が悲しい音に聞こえたことはない。

 高校に上がってからは割と気にしなくなったけど、予鈴とはイジメ終了の合図だったり一人ヒマ過ぎる休み時間が終わる合図だったり、どちらかと言えば嬉しいものだった。


 昼休みは時々この場所で会うと約束をし、黄瀬瑛美と連絡先を交換。何でもない屋上入口前の踊り場が俺たちだけの秘密の場所となった。


 毎日では無いが頻繁に黄瀬とここで昼を過ごす、そんな日々がとても居心地よかった。

 そういえば四月ももう終わりかけ、教室では早くもGW(ゴールデンウィーク)の話題をよく耳にするようになった。

 まさか俺にその話を振ってくるヤツがいるとは、しかもそれが男からとはな。あ、いやあるか。こいつリア充だもんな、俺の事大好きだしな。さぁ、どーしよ。


 朝からいつも以上にハイな黒坂がちょっとめんどくさい。


「なぁいーじゃんかー。せっかくのGWなんだしどっか行こうぜー」

「やだよ。こないだファミレス行ったじゃん」

「いやそーじゃなくてっ!ちょっと足伸ばしてさ、遊び行こうぜって。なんなら泊まりだっていいし」

「・・・・・ほんとにやだ」


 物凄くわかりやすくいやそうな顔して訴えるも伝わらない。それどころかより一層だだっ子のように縋り付かれてマジ鬱陶しい。

 他にいるだろ、そーいうの好きなヤツ。もしかして友達いないの?てか女誘えよ、女。


「じゃあ、漫喫とか」

「いや漫喫で個室入ったら一緒に行く意味ねーじゃん!?」

「じゃあカラオケ?とか。千葉とか行って」

「それは今日でもできんじゃん。ってかせめて東京くらい足伸ばそうぜ。センスねーなぁお前」


 あーマジうぜー


「俺インドア派なの!あと、あんまりお金無いから」

「金か、それは問題だな。・・・ん?ってことは金かからなければいいんだよな。オッケまかしとけ!」


 よーしっ、ってなんか超ルンルンで行っちゃったよ。自分の席着いて超高速でスマホいじってスゲー渋い顔してる。

 でも行かないよ俺。


 黒坂の努力っぷりを眺めていると携帯が震えた。

 メッセージは黄瀬から「今日お昼来れますか?」。OKのスタンプ一つだけ返しておいた。

 秒で返事が返ってきた、さすが女子。見てみると怒った猫のスタンプだった。


 え?いやわからん。怒らせた?なんなんだよマジでわかんねーなーあいつ。まあ、とりあえずいちごミルクは二個買うか。


 そして四限が終わると同時に黒坂に捕まらないうちにさっさと教室を出た。


 いつもの場所に着くとすでに黄瀬瑛美が座っていた。

 スタンプの猫とおんなじ顔してる、あーめんどくさい。

 そう思いつつも学校生活で今一番楽しいと感じる時間に足取りが進んでいた。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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