いくとこまでいこうと思いました。①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「茜、好きだよ」
「お兄ちゃんもっと・・・」
最近は学校以外の『外』に慣れるため、俺がバイトの無い日は茜と会うことにしている。
と言うのは建前で実際は邪魔が入らないウチでひたすらに茜を抱いていた。
茜は天然なのか計算なのかわからないが、俺以外の人がいる前では無邪気そうに振る舞いながら、俺の前でだけ少し大人になる。それは何ステップも飛び越えて色気全開だった。
「ねえ、ちょっといいかしら」
HLが終わるとすぐに声を掛けられる。冷めた声で、突き刺さるような言い方で。瞬間全身に電気が走ったように動けなかった。
「聞いてるの?ねえ、ちょっと・・・」
そういってスタンされ動けない俺の腕を掴み強引に教室の外へ連れ出したのは紫ノ宮だった。
バンッ!
階段を一つ上がり人目の付かない踊り場で突然の壁ドン。
この胸の高鳴りは決してトキメキなんかじゃ無い、これはただの生命の危機だ。
「メッセージ、送ってるんだけど」
「え、えっと、はい、知ってます」
バンッ!!!
「何回も送ってるんだけど、最近無視が多いと思うんだけれど」
「す、すいません。さ、最近ちょっと忙しくて・・・」
「忙しい?ふーん・・・そう。ねえ白井君?私知ってるのよ?今までは月曜だけだったのに、最近はしょっちゅうしてるのよ」
「な、なにが、ですか」
「私の知らない女の匂いが!」
いるよね怒る時真顔になる人、いつも真顔の紫ノ宮さんだけど更に作り物のような真顔でマジ怖いんですけどっ!
「どういう事?誰?ねえ、誰?」
怖い怖い怖い!ってか匂いって何?犬なの?
「いっ妹だよ!最近はよくウチにも来ててっ」
「妹?・・・そう、やっぱりロリコンだったのね」
「ちょっ!せめてシスコンにしてっ」
「どっちでもいいわよっそんなの!」
勢い全開だった紫ノ宮だか、壁ドンのまま急に動かなくなった。すると力が抜けたように俺にもたれかかって甘えてきた。
「家族出されたら何も言えないじゃない、ズルい」
それは何度か見た事のある泣き出しそうな声だった。
「たまにでいいから私の事も構ってよぅ」
彼女の中で我慢の限界だったようだ。たまに来ていいと言ってしまった以上、紫ノ宮の事だって忘れてはいけない。と言うのを忘れていた俺が悪い。
「ご、ごめん。俺が、悪かった、です」
「じゃあ埋め合わせして、今日」
「きょっ今日?まあ、バイトの後でいいなら」
俺がそう言うとほのかに嬉しそうな笑みで立ち直す、そしてゆっくりと妖しさ全開の笑みに変わっていった。
「ちゃ〜んと、穴を埋めて合わせてね」
あぁ、台無しだよホント。
これまで以上に紫ノ宮が俺の生活に介入し、俺はより一層クズ道を爆進していった。
そんな日々が続き、七月のある日クラスメイトの野村君に声を掛けられた。これまでほとんど話もした事ないのにとても必死に俺を誘っている。
「なっ!頼むよー、週末時間くれって」
どうしよう、なんか絶対めんどいやつだよねこれ。
野村は拝むように頼みながらグイグイ押してくる。
「マジ頼む!黒坂がダメで後はお前しかいねーのよっお願い!」
黒坂が断ったやつかよ、余計やなんだけど。
本当に遠慮したいと思いながらコミュ症な俺はついに押し切られOKしてしまう。そんな自分をまたもや幻滅する今日この頃だった。
「で、でもホントにバイトのシフト交換できたらだからねっ、今日聞いてくるから」
「オッケーオッケー、明日の返事待ってっから!」
そんなこんなでバイト先で店長に相談すると、二つ返事でOKを貰えてしまった。こんな時これまでの俺の信用が裏目に出る。なんてこっただ。
何すんのか知らないけど、あぁ、やだな。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。