こんな風にしか進めませんでした③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
茜といると嫌な事を忘れられる。家族っていいよな。
俺はいつも茜に救われているんだよ。
「茜は居なくならないでね」
そっと頭を撫でながら呟いた。幸せそうに俺の胸で眠る茜を見ているだけで、何故か泣きそうになった。
「ならないよ?」
「え!?え!起きてたのっ?」
「うん、お兄ちゃんの心臓の音聞いてたの。早くなったりゆっくりなったり忙しそう」
聞かすつもりの無い言葉を聞かれるとなんだかとても恥ずかしい。
「大丈夫?」
茜の顔が、純粋に相手を心配している素直な気持ちが伝わるようなその顔が、とても愛おしくてたまらない。
「また誰かになんか言われた?酷い事された?」
そんな事ないよ。その一言がなんでか喉に詰まって上手く言えない。
「またフラれちゃったの?」
情けない姿を見せたくない。
カッコ悪い姿を見られたくない。
「いいんだよ、茜がいるから。それだけでいい」
「あっ茜もだよ!」
突然必死な勢いで同調してきた茜はそのまま言葉を続けた。
「茜、お兄ちゃんが居なかったら多分もう死んでたの」
「え?は?どういうこと?」
「小学校で茜がイジメられてた時、なんか急に世界で一人になったような気がしたの。あぁ茜このまま死んじゃうんだなぁって思ってて、学校にはお母さんもお兄ちゃんも居ないから、それで凄く怖くなって家から出れなくなって」
「郁乃さんがこれまでずっと頑張ってくれたんだよ」
言葉を進めるにつれて熱が入ったのか俺に馬乗りになって思いをぶつけてきた。
「お母さんは安心できる居場所なの。でもお兄ちゃんが居なかったら、もう一度頑張ろうとか茜生きてていいんだなんて思えなかったんだよ?」
「そんな、言い過ぎ。茜が頑張ったんだよ」
「本当のこと、お母さんだって知ってる。茜はお兄ちゃんに救われたの、お兄ちゃんに生かされたの、だからお兄ちゃんの為に生きるの!」
茜の真剣さが、言葉に重みがストレートに俺の胸を突き刺している。
「茜の全部はお兄ちゃんのものだよ」
ずっと子供だと思ってた茜が、見た事もないような大人びた表情で言葉を吐いた。
『怖い』そう思ったのも本当だけど、それよりもただ単純にそんな茜に見惚れていた。
「だからね、お兄ちゃんを悲しませるような人は絶対許せないの。前の学校の時だって・・・あぁ、やっぱりアイツらは殺しておけばよかったなぁ。あとお兄ちゃんをフった女達も絶対許せない、お兄ちゃんがどれだけ辛い思いしてきたのか・・・そうだ!今からでも同じくらい苦しませた方がいいよね?うん、心配しないでっ茜が全部やるから・・・」
「っ!?」
茜の体を掴み強引に言葉を止めた。
何でそうなるの?どうしてこうなったの?違うよ、茜は違う!そんな言葉吐かないで!茜はずっと優しいままでいいんだよ。
そう言いたかったはずなのに言葉がでない。
常軌を逸した茜の発言に恐怖すらあった、でもそれ以上にどうしてか嬉しくてたまらない気持ちがあった。
茜だけはこの辛さをわかってくれる。
茜だけは絶対に居なくならないと安心できる。
茜だけは何があっても裏切らないと信じられる。
「ありがとう」
掴んだ茜の身体を力いっぱい抱きしめていた。
「茜ね、お兄ちゃんのお陰で学校行けるようになって友達もできたんだよ?それでね、友達とたくさん話していろんな事を知ったの」
「それはいい事だね、よかった」
「うん。茜はお兄ちゃんが大好き」
「俺も茜が大好きだよ」
よく知っているいつもの茜の笑顔があった。
「でもね、茜はお兄ちゃんのものだから、お兄ちゃんの為に生きてるから、お兄ちゃんが誰を好きでもいいけど、でも茜の事はずっと側に置いて欲しいの。なんかね、最近わかったんだ。茜の『好き』はこういう好きなの」
茜を抱きしめたまま、その茜に唇を奪われていた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。