こんな風にしか進めませんでした②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
三限の授業中ポッケに入れたスマホの振動を感じ、こっそり開くと黄瀬からのスタンプだった。
『ごめん』
一言だけ打ち送信。
つかさずスタンプの連打が返ってきた。
ははっ、ブレねーなあいつ。でも今はごめん。
泣いてる猫のスタンプの連打が続き、最後は猫の頭に輪っかが付いていた。
そして次の日も同じように黄瀬からのランチの誘いを断り、黄瀬のいない側の棟を目的も無くブラついている。
何と無く外を眺め、何と無く騒がしく戯れる生徒達の様子を遠目から眺め、まあ黄昏ていた。
何も無い時間の流れがモヤモヤする心の歪みを撫だしてくれると思った。
教室ではできる限りダークオーラを発するようにしていて、その甲斐があってか誰も絡んでは来ない。
帰りのHLを聴きながら手にしていたスマホが震えた。黄瀬からのメッセージ、珍しくスタンプでは無い。
『大丈夫ですか?』
うるさいうるさいうるさいうるさい。
初めて、既読スルーをした。
一人の帰り道、ゆっくり時間を掛けて歩いたはずなのに気が付くともう燈山家のすぐそば。なんとなくマンションの前にある公園のベンチに腰を下ろす、そして空を見る、そして下を向いた。
こんな気持ちになったのはいつ振りだろう。
違う、いつもこうだった。気付かないようにしていただけ。その為にここを強くしたんじゃないか。
それなのに・・・
俺はこんなに弱かったっけ・・・
心臓を掴むようにワイシャツの胸元に強くシワを作っている。
ただ、また同じようにフラれただけ。
あんなにずっと頑張ってきたのに。
いろんな風に頑張ってみたのに。
自分を殺して尽くそうとしていたのに。
ずっと笑顔で全部彼女優先にしてきたのに。
なんで・・・なんで・・・
もうっ!なんなんだよっ!
結局みんなすぐに俺を裏切るじゃないか。
じゃあ『好き』ってなんなんだよっ!
彼女だからっ、それだけで俺は好きになれるのにっ!
わがままなんて言った事ないのに・・・
誰も、俺を大切にはしてくれないじゃないか!
『好き』なんてすぐに消えてしまうものなの?振り返っても、見ること感じることも取り戻す事もできない。
ははっ、なんだ抱いてる時が一番幸せじゃないか。そうだよ、これまでもみんな言ってたじゃないか。
抱いてる時だけ言ってたよ『幸せ』って。
なんだよそれ。
ベンチで一人心の中で爆発させていた。少しして心の鎮静のため大きく深呼吸し、そして遠山家の玄関を開けた。
「お兄ちゃんおかえりーーー!」
助走して勢いよく飛び付く茜、なんとか体制を保ちそのまま茜を抱っこする様にリビングまで行った。
「ただいま郁乃さん」
「おかえり巧太君。茜、もう中学生なんだからもう少し女の子らしくしないと巧太君に嫌われちゃうわよ」
「え・・・」
絶望を全身で表現したかのように脱力し落ちていく茜だった。そんな茜にそんな事は無いよと優しくフォロー。
「ん?お兄ちゃん元気ない?」
さすが家族、少しの違和感にも敏感だ。
これ以上バレないようにと得意のポーカーフェイスでかわし、荷物を置きに部屋へとさり気なく逃げてしまう。そんな情けなくカッコ悪い俺がいた。
今日は郁乃さんの言葉を気にしたのか茜は一緒に風呂に入ってくれなかった。
その後郁乃さんは母さんと呑んでくるといって家を出てしまい夕食は茜と二人きり、そしてソファーでゴロゴロした後いつも通りに同じベッドに入る。
布団の中では俺に抱きつくように寝ている茜。背もだいぶ伸びて腕枕をした俺に乗っかるような姿勢で抱き付いている。俺は茜のさり気ない胸の柔らかさ感じてしまい眠れない。
たしかに、ちょっと接し方考えないとヤバいかも。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。