こんなぎこちなくとも日常でした④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
今日で和花ちゃんと付き合って一週間。
大抵の人は一週間を記念日とすることは無いと思う、でも一ヶ月の壁を中々越えられない俺にとってはこれすりゃ記念日に含めたい。それくらい一日一日が大切なんだ。
そんな七日目の昨日、二回目のデートをした。放課後バイトが無く一緒に帰る放課後デート、結局うちに直行になって時間の限り絡み合っていただけだった。
彼女の希望とはいえ、この流れは良くない。
今日は久しぶりに黄瀬からスタンプが届き、昼飯といちごミルクを片手に階段を上がっていった。
最上階も目先いつも以上に上機嫌そうな黄瀬がいつも通りの体制で待ち構えている。
少し淡く見えるそれは水色ですか?純白以外は初めてですね、ありがとうごさいます!
「来ちゃいましたね先輩」
にんまり顔の黄瀬がちょっと嫌味っぽく呟いた。
「え?なに?」
「だってー、彼女いるのにこんなとこに他の子と二人っきりとかー・・・女たらしですねー」
「なっ!?呼んだのは黄瀬だろ!」
「ですけど〜」
嫌味っぽく、揶揄うように、でもどことなく嬉しそうに攻めてくる。
俺はそのまま隣に座り、変な照れを隠せないまま菓子パンの袋を開け言い訳のように言葉を出した。
「き、黄瀬は特別なのっ俺にとって!ここは俺の大切な場所なんだよ!」
「なっ!?ちょっ、は、恥ずかしいことサラッと言わないで下さい!」
ですよね!わかってるよ。あー恥ずかしい!
しかし、それ以降は黙ったままの黄瀬。てきっり『口説いてるんですか?彼女いるのに他の女子口説くなんてほんとクズですねー』くらい言われるかと思ったらのに今日ちょっと拍子抜けだ。
なんだよ、いっそ物足りない。
しかしそんなスタートを切りながらも至って平和に楽しい団欒の時間を味わえた。そしてあっという間に予鈴が鳴って慌てて荷物をまとめる俺達。
先に階段を降り始めたところ、思い出すかのように呼び止められた。
「倉橋さんとはもう・・・その、したんですか?」
「え・・・まあ、そうだね」
「はぁ。ま、ですよね」
一気にテンションを落とす黄瀬はそのまま先に行ってしまった。
なんなんだよ!まあいいけど。
何のフラグだったのかもわからない、それでも違和感を残しながら去ってく黄瀬に若干の蟠りを感じつつ、俺の日常はこれぞ通常運転かのように次のステップに進んでいった。
その日何故か和花ちゃんと連絡がつかなかった。
翌日、次のデートを誘うため校舎を出るとスマホを手にメッセージを送った。驚くほどすぐに返信があり、見ると和花ちゃんもまだ学校に残っていたらしい。そして『会いたい』の文字。
俺は反射のように意識した時には既にで呼ばれた場所へ向け走っていた。
校舎横の人気の無いちょっとした広場に和花ちゃんの姿を見つけた。
告白するなら絶好のスポットのような場所、でも和花ちゃんは既に俺の彼女、だからか余裕があって落ち着いてそんな新鮮な状況を逆に楽しんでいるような自分もあった。
「和花ちゃん、どうしたの?嬉しいけど」
「・・・あのさ、巧太君」
言葉を出した和花ちゃんと目が合った瞬間、世界の色が変わったように見えた。
ズキズキ刺さるように胸が痛くて心臓が止まっていない事を自覚する。それなのにとても寒くてたまらない。
こうなったらこうする。自身のマニュアルを遵守するように、こういう時の俺にバトンタッチするようにゆっくりと瞬きをした。
「あのさ、えっと。えっと」
「・・・うん」
「ごめんね、私たち別れよ」
俺の元彼女が、振った側の方が俺より泣きそうだ。
大丈夫だよ、俺がちゃんとするから。
「うん、わかった。ちゃんとできなくて今までたくさんきっといっぱい本当にごめんね。でも・・・ありがとう」
気が狂わないようにたくさん言葉を並べて声を出していた、負け惜しみが無いかのように堂々と。それでも途中で泣きそうになってあまり喋れなかった。
俺の恋愛は始まってしまうとすぐに簡単に壊れる。
ほんと嫌になるほどいつも通り。
ああ、茜に逢いたいな。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。