こんなぎこちなくとも日常でした①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
俺は今、第二視聴覚室に向かっている。朝昇降口で辻斬りにでも会ったかのような勢いで無理矢理押し付けられたこの手紙。見てみると単純なラブレターだった。
放課後を指定してきたけど時間大丈夫かな?一瞬で顔もよく見えなかったし、って第二視聴覚室ってどこ?マジで!
散々迷い中央ホールの掲示板で場所を確認し、あらためてそこへ向かった。
校舎のこっち側初めてきたな。あ、ここか。
鍵は掛かってなく中に入るとその中央に一人の女子が立っていた。
「あ、ああ、えっと、えっと・・・」
震える声で全身で息をしながら必死に言葉を出そうとするその女子をずっと見守っていた。
同じ二年のE組で倉橋和花と名乗るその女子は一生懸命に俺に告白をしてくれている。
ショートカットに眼鏡の彼女が何度も言葉を詰まらせながら少しづつ声を出している。そんな様子を眺めながら、こういう時の繊細で重い空気にこっちまで緊張が走る。しかし嬉しいという単純な喜びで気が付くと既に彼女にのまれている自分がいた。
頑張って、もう返事の準備はできてるよ。
「な、なのでっ、つ、付き合ってください!」
この日新しい彼女ができた。
帰りは一緒に駅まで歩いた。緊張のせいかあまり話はできなかったけど、嬉しそうに可愛い笑顔で最後に手を振ってくれたのが俺も本当に嬉しかった。
バイト先に付くと金城さんがいた、今日は紅林さんは休みで最近ずっと引きずっている微妙な気まずさの中、休憩室で待機をしている。ほんと気まずい。
「朝白井君見かけたけど、なんか女子とぶつかってた?あれ大丈夫だった?」
あ、見てたんすね。
少し考えて後々面倒なるのは嫌で話すことにした。
「ええ!?また彼女作ったの!?」
そんな、悪い事したみたいな言い方しないで。
「だ、ダメでした?」
「あっごめん。ダメじゃ無いんだけど、ちょっとびっくりと言うかやっぱりと言うか・・・ごめん、何でも無い」
少しわかった。そっかこういうのが軽薄というか不真面目というか、金城さんの嫌いな男のそれなんですね。ごめんなさい、こんな俺で。
「その子とはいつ知り会ったの?」
「えっと、今朝ですけど」
「・・・ちゃんと好きなんだよね?」
「もちろんです!ちゃんと可愛いとこ知ってますし、ちゃんと好きになりました!」
「・・・そっか」
わかって貰えなくてもいいけど、それでも俺はずっと、いつも真面目に彼女を好きになってるんです。
結局、金城さんとの気まずさは消えないまま仕事を終え家路についた。
帰り道、今日彼女になった和花ちゃんとメッセのやり取りをしながら歩いていた。アパートの階段を登り自宅の部屋の鍵を開けすぐに荷物を放り投げる。
少しの安堵に浸り、そういえばご飯考えてなかったなと思いながらふとスマホを見ると別のメッセが届いているのに気付いた。
中を開くと「行っていい?」と一言だけ。送信者は紫ノ宮、時間は三時間前だった。
「今バイト終わって帰ってきたとこ」
「知ってる、行っていい?」
「今から?」
「そう、行っていい?」
「明日も学校だよ?」
「わかってる、行っていい?」
「もう遅いし、また今度は?」
「だめ、行っていい?」
怖ーよ!!え何?俺今日死ぬの??
いろいろ考えた、本当にたくさん頭の中でぐるぐるとぐるぐると。最終的には消去法、一番面倒くさく無さそうな選択で「わかった」と一言入れた。
ピーンポーン
心臓が止まるかと思うほどの恐怖は久しぶり、若干震える手で玄関を開けるとそこに居たのは紫ノ宮だった。
「俺、メッセ今送ったんだけど。何で二秒でインターフォン押せるんですか?」
「え?いいんでしょ?ちゃんと返信貰ってから来たわよ」
「あ、もういいです」
と言う事はスマホ見ながらウチの玄関の前にずっといたって事っすか?何これ超ホラー、ダメだ考えないようにしよ。
俺今日彼女できたのに、またですか?
ほんとにさ、台無しだよ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。