誤解から始まりました⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
翌日の昼休み
金城潤香のいる教室をそわそわしながら覗き込む白井巧太の姿があった。
「潤香潤香ー、また彼来てるよ」
反射的に彼の方へ向かう彼女、何の用事かもわからないのに勝手に自分宛てだと思い体が動いていた。
彼から手渡されたのは体育祭当日までの役割やスケジュールなど委員向けの資料だった。そしてそれだけ渡し彼は行ってしまった。
「ん〜やはり謎は深まるばなりよなぁ」
「私、元カノって言う一年の子知り合いなんだけどさ、間違いは無いって」
「マジか!マジか!で!詳細は?詳細は!?」
「それは教えて貰えなかったよー。ってかそういうのは話さないのがルールなんだって」
「は?何それ?謎過ぎ」
「ちょっ、うぅ、重い・・・」
金城潤香に乗っかるように彼の背中を見送り、彼トークで盛り上がる女子達。
「ねぇ潤香、ちょっと彼と付き合ってみなよ」
「なっ!?え??」
「だって潤香が普通に話せる男子他にいないし、それに告っても断られないってわかってたら楽勝じゃね?」
「そんでー大人の階段、登っちゃえ!」
教室に乾いた音が響いた。
「った〜い。うそうそ冗談だって、っか教科書現国はキツいからー」
「でもあれれー、潤香ちょっと意識してる?顔赤いよ?」
教室に乾いた音が二発響いた。
「っもう、なんであたしまでー!」
翌日の昼休み
「金城さん、これB組とE組で全部揃ったんだけど、先生に提出していいんだよね?」
「あ、うん。いいと思う」
「あ、それと前日準備についてと当日の配置や役割なんだけどさ」
皆部活と両立で実行委員をやっているからという理由で何から何まで白井君ばかり名前が埋まっていた。
「こういうのはできる人がやればいいと思うから」
(そうかもしれない。それはとても綺麗な言葉かもしれない。でも、違う。『できない』と『できるのにやらない』は全く違う)
感情と共に無意識に金城潤香は彼の手を掴んでいた。
「待って!やっぱりおかしい、この資料やアンケートとか、先生へ報告したり変更したりいろいろ考えて動いたり、なんでずっと白井君だけやってるの?」
「え!?あっみ、みんな忙しいのかな、なかなかやれないみたいだったからっ」
「ごめんっ!気付かなくて。私ちょっと言ってくる!」
(強制ではない委員会の活動、日に日に出席人数が減っていたのは気付いてた。私としてもやる事はやってたし、上手く進んでたから気づかなかった)
金城潤香は二年と一年の各教室へ周り実行委員へ直接声をかけた。しかし、これまでサボりグセのついてしまった数人は結局前日も部活を理由に欠席。当然当日は予備人員、簡単に言うと戦力外通告をした。
体育祭の前日準備は基本肉体労働。
担当の先生が連れてきた男子数人と委員とでテント貼りやゲートの設置、得点ボードを建て最後に区画分けのライン引きやロープを張って無事終了。なんとか最終下校までには片付いた。
委員会の活動終了後、近くの芝で生還尽きたかのように沈み込む白井巧太の姿があった。
「白井君、おつかれ。なんとか終わったね」
「ま、まさかこんなとは・・・」
「みんな冷たいよねー、応援組は途中で帰っちゃうし三年はポスター貼りとプログラム確認しかしてないし。結局私と白井君だけなっちゃって、ははっしんどかったー」
夕方の冷えた風に癒され中庭の小さい芝スペースに腰を下ろし休んでいた。
飲み物を買ってくると言ってその場を離れた彼は、戻ってくるなり金城潤香に午後茶のパックを差し出していた。
「ど、どうぞ。さ、最後までホント助かったので」
「え?え?なんで??だって、私だって実行委員だしっそれにそれ言うならこっちのセリフだよ!」
「え、でも先生に『任せた』って言われたから俺の仕事なのかと」
「んー・・・もう、そういうとこだよ」
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。