思ってた以上の後輩でした⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
ヤバいヤバいヤバいヤバい!
何これ何これ何これ何これ!
後悔と興奮が渦巻くような動揺を抱え教室に駆け込む黄瀬瑛美。内心テンパったままの心情を抑えようとただただ必死に深呼吸を繰り返していた。
「あっ!えーみ、ギリギリだったじゃん・・・って何故にジャージ?」
「え、あー、ちょっと制服濡れちゃってー」
「へー・・・で、白井って誰?」
「ええっとー、一緒にいた先輩でー、ちょっと借りてー、ははー」
「・・・ふ〜ん」
クラスの女子達にあれこれ突っ込まれ苦しい言い訳で何とか誤魔化していた。その中で一番仲の良い女子がいつまでも怪しむ視線を送ってきている。
「ま、いいんだけどさ。とりあえず後で詳しく説明して貰うから」
帰りもギリギリまでとにかく尋問が凄かった。
その後家に着いてやっと落ち着き、そのままベッドに倒れ込みながら解放の安堵に満たされる。
今日とんでもないことやってしまいました。
先輩と・・・先輩と・・・
ああーーーー
思い出すなり布団をかぶり叫んでしまう。
なんかもう途中からよくわかんなくなっちゃって・・・
何が『うん』よ!私彼女でもないのに何言っちゃってんの?ああーもうっ!
ベッドの上で頭を抱えながらゴロゴロ転がり唸る私。
先輩に全部見られた。
それで、先輩が・・・先輩の口で・・・私のを・・・
ーーー!!
同世代の男子の、初めて見た。このジャージも先輩がいつも着ていて、あれがいつもここに・・・
ーーーーー!!
・・・・・
・・・・・
下の方からお母さんの声がずっと聞こえている。
「はーい!わかったからー」
熱った身体を覚ますため被っていた布団をバサっと取ると、びしょ濡れのジャージが目に付いた。
「あ・・・やってしまいました、これ返せないかも」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次の週に入り、久しぶりの黄瀬からのメッセージ。もちろんお馴染みの変な猫のスタンプが一つ送られていた。
こないだの事があり、正直嫌われるか訴えられるか、最悪殺されるかと思っていた。
罪悪感と不安そして若干の恐怖を抱きその場所へ行くと、普段と変わらぬ様子の明るい笑顔でそこに座る黄瀬がいた。
俺も何食わぬ顔で平静を装いそのまま隣に腰を下ろす。
もちろん『今日の純白』は回収済みである。
二人並んで無言のまま、昼飯を食べ始める。
そしてまたいつもの通り、お弁当の蓋にいくつかおかずを乗せ俺に渡してきた。
「あ、ありがと」
「・・・・・」
なんとも微妙な空気が流れている。
「あー、あー、そ、そーいえばー。こないだは大丈夫でしたー?先輩を探してたみたいてすけどー」
「え?あーアイツね。平気、何でもなかった」
「へー、あー、ははー。そーですかー、ははー」
「・・・・・」
いや、めっちゃ気まずいんすけど!
黄瀬全然引きずってんじゃん!
俺大丈夫?俺ここいて大丈夫なの?
「あのー、ええーっと、そのー。こないだー、なんですけどー・・・」
こないだの話すんの!?大丈夫?
「体育、出れなかったですよねー?ご、ごめんなさい」
「ああ、いや平気平気。むしろこちらこそだし、俺が悪いというかなんというか・・・」
「・・・・・」
ど、どーすんのこれ!?
「そうだ!ジャージは?」
「あー・・・あ!あれは貰ったので無いです!」
「いやあげてないからっ!貸しただけだよ!」
「んー、えっとー・・・ごめんなさい、忘れました」
「まあいいけど、でもちゃんと返してね」
「ですよねー・・・はい」
「・・・・・」
いやいや、超気まずいんすけど!
あー、もう帰りたい。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。