思ってた以上の後輩でした③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「シロー、シローいるかー!」
この学校には坊主頭の園児でもいるんですか?
まあそんな訳もなく、聞き慣れた声と呼び名に思わず全身で反応をしてしまう。
「え?シロって先輩のことですかー?なんですかそれー、もふもふの犬ですか?ウケる、ぷぷっ」
人に言われると余計に腹立つからやめて。
黙れとジェスチャーで伝え、過ぎ去るのを待っていたが、それは次第に近づいてくる。
やべっ、上がってきた!
とっさに二人の荷物を奥に投げ込んだ。そしてごめんと一声かけてから階段に座る黄瀬を背後から抱き抱え、そのまま踊り場の奥の壁を背に腰を下ろした。
空気を読んでか黄瀬は黙ったまま。
まずい、ただでさえ俺のこと紫ノ宮とかいろいろ感づかれているのに、こんなとこ見られたら絶対面倒なる。
階段を登る足跡と俺を呼ぶ声が少しづつ大きくなっていく。黄瀬は俺の股の間に座ったまま小さくなっている。そして段々と鼓動が早くなるのを感じながら必死に息を潜めていた。
ここは死角になっていて階段を登り切らなきゃ見えない位置。その壁の向こうに黒坂がいる。あと数段上がれば見つかってしまう。
・・・・・
「あれ?やっぱいねーか、どこ行ったんだー」
そして俺を呼ぶ声が遠くなっていった。
「ぷはぁー、危なかったぁ。足見えた」
「・・・あ、あの、先輩・・・手が」
「!?」
掴んでいたのは腕じゃなかった。
どうりで幸せな感触だと思った。
バッと左右に両腕を広げ事故をアピール。そしてごめんなさいを連呼した。
「いい、いいですけど別に・・・先輩のえっち」
スイッチが入りそうになった。
「あのっ、えっと、引っ叩くんじゃないの?」
「そんなこと、しないです」
黄瀬のイメージと似つかない小さく震えた声。そして気が付いた、スリルを感じた動揺や黄瀬の胸を触ってしまった事で高鳴っていた鼓動の揺れは、俺では無く黄瀬の方だった。
包み込むように抱いていることで、黄瀬の背中にぴったりくっ付いた俺の胸が感じていた。背中全体が揺れるくらいに大きくそして早いその鼓動が俺の体を揺らしていた。
「せ、先輩は、私なんかでもこ、興奮するんですね」
あ、バレました?ですよね。ごめんなさい。いやなら早くどいて、でないと襲ってしまいそう。
「み、みんな言ってました、先輩凄いって。何気にイケメンなのに目立ってなくて、だから丁度いいって」
「え?待って何の話?」
「だからって、先輩チョロ過ぎです」
全然退く気配もない、というよりもたれ掛かるようによりくっ付いてくる。こんな黄瀬は俺は知らない。
「私は先輩を傷付けたりなんて絶対しないです」
真っ赤になった耳まで震えているように見えた。荒くなってく俺の息は黄瀬の首元に当たっていて、その首元の傍から見える胸元には同じ純白の下着が見えていた。
当然、黄瀬だって俺の状態をお尻で感じているはずなのに、それでも俺から離れない。
「お、襲っちゃうよ?」
軽く暴言吐きながらいつものようにノってくれると思ってた。
高めの声で変に語尾を伸ばしながら、楽しそうに笑って俺を詰ってくる。計算で作ったような軽いノリで、どっちが乗せられてんだかわからないような言葉遊びをしながら、そんな時間の中の黄瀬が一番可愛いと思っていた。
ゆっくりと頭を縦に動かし溢れたような掠れた声で小さく頷いていた。
一瞬のことのようだった。気付いた時にはその場に押し倒していて、下着だけ脱がされた姿で横たわり恥じらいながら横目で見つめる黄瀬と目が合った。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。