思ってた以上の後輩でした②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
昼休み
階段を一番上まで登るとある屋上前の踊り場。パンとおにぎりと午後茶が入ったコンビニ袋を持ってそこへ向かっていた。
そういえば、久しぶりのエイミータイムだな。
俺がそこに着くと今日も黄瀬の方が先にいて、膝の上でお弁当を広げようとしている所だった。
教室の位置から黄瀬の方が先に着いているのは当然だが、もしそうじゃ無くてもきっと俺は少し遅れてここに来ると思う。
黄瀬、今日も最高の純白をありがとう。
さりげなくそれを下から眺めバレない程度に自然に隣に座った。そしてコンビニ袋からおにぎりを取り出しつつ、サラッと彼女に振られた事を報告した。
すると、こっちに向き直りニヤッとしたドヤ顔で俺を見る黄瀬が力いっぱいに言葉を吐いた。
「だから言ったじゃないですかー。どーせすぐ振られますよーって」
あぁ・・・ウザい。
「でもアイツ、本気で好きな訳でもないのに興味だけで順番待ちしてたんですよ!マジで最低!あー腹立つ川本のやつ!」
順番待ち?何のこと?
「よ、よくわからないけどあんま悪く言わないで、いちおう元カノだから」
「はあ?あんなやつカウントしなくていーです!あんな尻軽女、マジでムカつく」
めっちゃ怒ってらっしゃる、超怖ぇー。
でもそれ俺の為に怒ってくれてんだよね。
「まあ、ありがとう」
笑ってる黄瀬の方が俺は好きだ。なので頭をぐしゃぐしゃしながら無理矢理に話を終わらせた。
黄瀬は乱れた髪を手櫛で何度もとかしながら、ちょっと照れたように口を尖らせていた。
「じゃ、じゃあ。私が、つ、付き合ってあげますよ」
・・・え?それって。
「ふ、振られたらー、髪切るかショッピングして発散するかしかないじゃないですかー。髪短くした先輩もちょっと見たいですけどー、まあとりあえず今回はショッピングですね。私が付き合ってあげます、感謝してくださいねー」
ああ、そっちね。
思わず返事してフられるとこだった、あっぶね。
でもそれもいいか、黄瀬可愛いし。
細かい予定を決めてるところチャイムがなってしまい続きはまた明日のお昼にということになった。
いやぁ久しぶりのエイミー焼き、美味かったな。
腹と心を満タンにして気分よく教室に入ると、背中側にそっと気配を感じた。
「今日、ウチ来る?」
周りに聞こえないくらいの小声でそっと囁かれた。声だけでそれが誰なのか、その問いが何を意味しているのか。すぐに理解した。
「いかない」
振り向くことも無く、切り捨てるように一言返す。
ほんと、いつもちゃんといいタイミングで台無しだよ。
翌日の昼休み
五限が体育のため昼飯と体操服が入ったバッグごと手に持ち、今日も少しだけ時間を置いてそこに着く。
今日は水色だった。
実は見せてんのかな、したらマジ魔性だな。
俺が隣に座りおにぎりを食べ始めると、その隣でお弁当を開けその蓋をお皿代わりにおかずをいくつか乗せ俺に渡してきた。
「はい」
「ありがと」
いつものように、自然な流れでさも当たり前のようにそんなやり取りをしながら互いに食べ始める。
あれ?俺達ほんとに友達だよね?まあいいか。
俺にとってはこの学校で一番の至福の時間。この空間に変化なんていらない。
「それでどーしますー?駅前なら今日の放課後でもいいですけどー。先輩週末の方がいいですかー?」
「あーバイトがあるから・・・土曜の夕方から、俺がバイト終わってからでもいい?」
「え、土曜の夜って・・・やらしい、何ですか?誘ってるんですか?」
「おいっ誘ったのそっちだろ!」
胸元を隠すように少し引きぎみにジト目。
「まあ、そこが先輩ですよねー。普通は、彼女でも無い女の子と初めて外で会うのに休日前の夜指定しないんですよー?ま、先輩なんでー、いーですよ」
今度は呆れ顔でしょーがなく、見たいにマウントとってきた。
「・・・ごめん」
たまには素直に謝ってみる。
「ふふんっ!ま、もしも先輩がー下心いっぱいに誘って来たとしてもー軽く引っ叩いてやりますけどねー」
「・・・そだね、気をつけてます」
ここまでやっていつもの俺達、ここまで含めて至福の時間なんだよね。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。