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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
170/231

思ってた以上の後輩でした①

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 黒坂暁仁、なかなかにいろいろを抱えたやつだった。正直驚きを隠せない。俺も結構な闇を抱えてる方だけど、それに負けずとも劣らない。


 何で女取っ替え引っ替えしてたのか。

 どんな気持ちで二股かけてたのか。

 何があって何を思って今を掴んだのか。


 詳しく聞かなきゃ分からない事だけど、何となくだけど、少しわかるような気がする。きっと常人には耐えられない程の苦しみや絶望があったばすだ。


 イジメがどんなものなのか、そんなの経験者にしか分からない。だから俺だけはそれを知っている。

 『我関せずだし』

 何言ってんの?そうするしか手段がないんだよ。


 金持ちの窮屈な家庭環境、そんなの想像も付かないけど『自由がない』『自由な主張も許されない』って言うなら俺にも経験がある。


 生き様を箇条書きにしたら、確かに俺達は似ているかもしれない。


 でも決定的に違う所がある。その一点の違いが俺と黒坂に核の差をつけているんだ。


 どん底に落ちたような苦しみを知っているから、より下にいる者の痛みを理解できるし救ってあげられる。そしてそれができるからこそ、多くの人に優しくできる。


 黒坂は凄い、それができるカッコいいやつだ。その根拠にアイツの過去がある、過酷だった過去全部を乗り越えた強さがあるから本当にカッコいいんだ。


 でも俺は違う。


 俺は過酷な環境も苦しい現実も痛かった思いも苦い記憶も、その全てを捨てて逃げて今ここに居る。


 黒坂と俺との違い。

 乗り越えたヤツと逃げたヤツ。

 決定的な人間の差だ。


 ただでさえ既に自分の事をダサくてキモいと思っているのに・・・あぁ、もういっそ死にたい。


 自宅に付くと風呂に入った。

 浴槽に浸かりながら精神統一をしている。


 昨日今日あったことの余計な記憶や感情を丁寧に折り畳んで心の奥底にしまい込む作業。この自己消化能力には自信がある、昔から慣れていて結構得意なんだ。


 青木さんと昔のように話ができるようになったのだけは本当に嬉しかったな。


 ゴミを消化し終わり気が付くと青木さんの事ばかり思い出していた。アルバムを捲るように綺麗な姿や可愛い表情、そしてギリギリで見えなかったはだけた胸元の映像を鮮明に思い出しながら静かに興奮していた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 休み明けの月曜、教室では皆ダルそうな表情でそんな感じの話題が尽きない。

 そんな中、遠くからおはようの代わりに小さく手を振ってくれる青木さんが見えテンションが上がる。

 ただ、そんな時は大抵すぐに紫ノ宮さんの謎に怖い視線に気付きテンションが落ちる。


 そして何を察したのか俺の前に必ず現れてくれる鉄壁の壁、黒坂。


「ようシロ、おはよー。って朝からめっちゃ暗いな」

「・・・うるさいクロ、俺には俺のペースがあんの」

「ハハ、そーいやーこないだはマジ楽しかったよな、またやろうぜ!次はちょっと遠出してさ」

「ん?なんだよお前ら遊んだの?誘ってくれよなー」

「えー!なにそれなにそれー!シロクロ呼び超いーじゃん!ウチもそーしよー」


 呼び名一つで盛り上がっちゃうようないつもの奴らが湧いてきた。そっちはそっちのラブコメやってろよ、どうせそこに俺の席は無いんだから。まあいいけど。


 ここにはイジメのようなものは多分存在していない。少なくとも俺はそれを感じていない。


 平和でなんていい事だ。


 授業が進み、ふとスマホが震えた事に気付き開いてみると、見慣れたネコのスタンプが一つ送られていた。


 はいはい、お昼ね。行きますよ。


 親指を立てたマークを一つ送信した。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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