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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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こんな所で後輩に出会いました。②

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

 屋上に出る扉前の踊り場。そこに座り、頭の中で今朝のパンツ集を丁寧にアルバムにしまっているとチャイムが鳴り終わっていた事に気付いた。ならいっそ一限は諦めるか、と壁にもたれてぼんやりと一人を堪能していた。


「・・・っ!!」


 ふと寝落ちしてしまっていた事に気付き慌ててスマホを取り出した。


「20分も過ぎてるっ!マジか、寝ちゃっ、たっ!?」

「あ、おはよーございます」


 これでもないくらいの笑顔が目の前にあった。眩しすぎて寝起きにはしんどい。

 何故か隣にさっきのパンツちゃんが座っている、わけわからん。


「えっと、その、え?」

「あー、そのー。結局途中でチャイムなっちゃったじゃないですかー。それでぇ瑛美(えいみ)もサボっちゃおうかなーなんて思ってー。それで戻ってきたら先輩が気持ちよさそうに眠ってるじゃないですかーなんか可愛かったんでーずっと見てました」


 独特な語尾を伸ばすような話し方が何と無くペースを持っていかれそうになる。でもバカっぽいとは思わない、あえてそうしているのか計算しているのか、もしくは超天然。いや、ぶってんじゃね?これぶってんじゃねーの?この子。


「いやなんでだよ!授業出ろよ」

「むー、先輩には言われたくないですっ!先輩こそなにサボってるんですかー?そんな可愛い顔して不良ですかー?あ!目付き悪いですね、可愛いのか怖いのかどっちかにして下さい。あ!あとパンツ見たの謝って下さい。」


 おいおいこいついきなり凄ぇーな。そんでなんでそんなにニカニカしてんの?怖ーよ、マジで。


「えっと、なに?それなんなの?怒ってんの?何から答えりゃいいんだよ」

「んーじゃあ、とりあえず謝って下さい。見ましたよね?」

「え?いやでもあれは不可抗・・・はい、ごめんなさい」

「いやです」

「なんなんだよっ!」

「ダメです」

「いや謝っただろ、ちゃんと。それにあの状況、チラッと見えただけでもう覚えてないしっ不可抗力だ!」


 ばっちり保存済み、あざーす!


「・・・いちごミルク」


 は?


「いちごミルクで手を打ちましょう」


 買って来いと?


「大丈夫ですっここの階段一階まで行けばすぐに自販機あるのでバレません。じゃ、ダッシュで♡」


 乗り出すように接近して来て親指を立てながら得意げに進言する後輩と思われる女子。


 笑顔がちょー可愛いのにちょー可愛くない!

 なんなんだよっ!ホントなんなんだよ!あいつこそ可愛いのか怖いのかどっちかにしろよな!


 ぶつぶつボヤきながら階段を駆け下りた。


 いちごミルクと午後茶レモンのパックを手に駆け降りた階段をリターンし駆け上がった。一階と五階の往復で息を荒げながら最後のコーナーを曲がると最上段に腰掛けている彼女がいた。一段下に足を下ろし膝に手を回して座っている。さっきまでと変わらない笑顔でこっちを見降ろしていた。


「遅かったですねー」


 俺の姿が見えるとすぐにそんなこと言ってきたので正直腹が立った。いや煮えくり返った。


「言われた通りダッシュして来たんだけどな・・・」


 少し態度に出しながら返したが会話に意味なんてない感じで相変わらずの笑顔で座る彼女。

 何が楽しいのか嬉しいのか、満面の笑顔で俺を見下ろしている彼女は気が付いていない。

 膝をくっつけてはいるが、この下からの位置だと丸見えだと言うことを。


 いやぁサービスいいなこの子。とりあえずもう一往復はしたくないので黙っておこう。そして永久保存っとっ。


 近付くと何故か不思議とテレが出た。やましさと言うか罪悪感と言うか、よくわからない気持ちのまま無言で階段を登る。それでも彼女はやっぱり笑顔のままで小さくお礼を言いながらいちごミルクを受け取った。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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