マジでヤバい二人でした⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「え?なんで?」
「だからまあ、なんて言うか。こっちばっか事情知ってんのフェアじゃねーかなって」
よく分からないけど、黒坂はいつも突然男らしくなる。
「俺と透子はさ、従兄妹なんだ」
え・・・はあ?!
「えっ、えっ、それって、その。えっと大丈夫なのかな?その・・・いろいろと」
「お、親の都合で従兄妹になっちゃった。的な?」
「いや初めから。俺の親父と透子の母親が兄妹なんだ」
それで『生まれた時から一緒』なのか。幼馴染か何かかと・・・でもそれってヤバくないの?
「アキ君もちょっと前までいろいろあったんです。でも法的にも問題ないですし、お互いの家柄的にもメリットの方が大きいみたいですし。もう親公認なんですよ」
「いや簡単にゆーけど、透子んち納得させんの結構大変だったんだからな」
「そうですねぇ中学生のアキ君、グレてましたし」
そうなの?想像できん。
「グレてねーよ」
「グレてましたー。まあ学業としては成績優秀でしたけど、それ以外は今では想像つかないくらいとっても酷かったじゃないですか」
黒坂は否定せず、不貞腐れながらちょっと俯いていた。
「まず無口で目付き悪くてすぐ棘のあるような事言って相手を傷付けてましたし」
マジで?
「それでずっとイジメにあってるのに本人我関せずで」
は?それ誰のこと?
「でもこのルックスなので陰で結構モテてたんです。それでお付き合いする相手もコロコロ変わってたし。三年の時なんてずっと二股してたんですよ?もう信じられないですよね?」
なんだろう、ちょっと俺帰りたいかも。
と言うよりもうやめて、青木さんがキャパオーバーでずっとあわわしてるっ。
「でも・・・アキ君にもアキ君なりのいろんな事情がちゃんとあったんです。それを全部知っててそれでも好きで。私にとってはアキ君しかいなかったから、全部受け止める事にしたんです。あっ、大丈夫ですよ?随分と前にもう一人の方には別れて貰いましたので」
それって二股の一人が一ノ瀬さんってこと?
なんか凄いな、青春いやめっちゃドラマしてんな。
「俺も後悔ばかりであまり思い出したくはねーんだけとさ、まあ今楽しいのも全部透子のお陰なんだ。だからかなり頑張って親戚全員を納得させてさ、今こーやって堂々と付き合ってるって感じなんだ。あーハズ」
気まずそうに顔を背けながら見えた黒坂の横顔は耳まで赤くなっていた。
黒坂でもこんな表情するんだな。
「わぁ〜、なんか凄い。映画やドラマみたい」
あわわしてた青木さんがいつの間にか目をキラキラさせていた。
「じゃ、じゃあ。これで一ノ瀬さんとけっ結婚できなかったら終わりだな黒坂」
「ゆーな!」
未だ照れを隠せず学校では絶対見せないだろうこんな黒坂をネタに話が盛り上がる。
その合間に逆に俺達の付き合っていた頃の話で少し揶揄われ、真っ赤になって慌てる青木さんを久しぶりに見れて嬉しかった。
気を遣ってくれたのか別れる時の事までは聞かれなかったけど、俺としてはあの時の青木さんの気持ちをちゃんと聞いてみたいってのもあって少しだけ残念でもあった。
聞いてみないと想像もつかないようなこともあるんだな、誰にだってやっぱりいろいろあったりもする。
なら青木さんだって・・・
俺だって・・・
あ!だからか、俺をこんなに気にいるの。同属の嗅覚ってやつか。
でもだからか、俺が黒坂を気に入らないの。多分、同族嫌悪ってやつだな。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。