マジでヤバい二人でした③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
「お茶、変えましょうか?」
不意に割って入ってきた一ノ瀬さんに声を出して驚いてしまった。恥ずかしい。
「ごめんなさい、お邪魔しちゃいました?」
『会話の』じゃないですよね?『二人の世界』のって顔ですね、それ。
ほら、青木さん真に受けちゃってるから!
揶揄うの辞めて!天使はいつでも純情なの!
「ふふっ、仲いいんですね。ところでお二人は付き合ってどれくらいなんですか?」
「「え!?」」
「え?」
どうしよう、なんて説明したら・・・
いやっ普通に「違います」って言えばいいのに俺!
「えっと、えっとね。違うんだけど、その・・・えーっと、その、いいのかなぁ」
弱々しい言葉遣いで俺に視線を投げてくる青木さん。
俺は無責任にその全てを青木さんの判断に任せて席を立った。
えーとじゃあ、黒坂の手伝いでもするかなぁ。
青木さんと一ノ瀬さんはキッチンの方へ行き、それぞれにバーベキューの準備を進める事にした。
俺は黒坂と共にこの広い庭でパーティーでも始まるかのような豪華なセットを組み立てている。
木一本一本まで手入れされ芝も綺麗に刈られている。そんな庭?のような広場の中央に大きなテントの様な物や海外製のデカいコンロが次々と出されていった。
椅子、何個出すんだよ。
これ高校生四人でやるバーベキューのレベルじゃなくない?テレビで見るリゾートで金持ちがやるやつだ。
日もまだ高く黒坂はいい汗を輝かせながら彼女達の方を見ていた。何やら微笑ましい笑顔で。
それどんな表情?お父さんか!
「なんかいいよな」
は?一ノ瀬さんがだよね!
「なあシロ、お前から見ても仲良さそうに見えるよなあの二人」
まあ。ただ俺はもふもふの犬じゃない!
「あいつさ、あー見えて友達居ないだよな」
「まさか。でもまあ住む世界違い過ぎて的なやつとかあるのかもね、もしくは黒坂にべったり過ぎて周りが引いてるとか」
「ハハ、それはあるかも」
惚気か!言ってろ。
「でもホント、ウチもそうだけどあいつん家こそマジで住む世界違うんだよな。俺達子供に自由は無くてさ、俺もまあ昔はちょっと捻くれてた時あったけど、でもこんな性格じゃん?お前にも出会えたし」
え?何ちょっとキモい事言ってる?
バーベキューの準備も一通り終わり、並べた椅子に腰掛け話を続ける黒坂は俺が知ってる中で一番柔らかい表情をしていた。
「学校以外の時間は全て習い事があって、家の中でももちろん厳しくて。小学校時代なんて遊びに行った事なんて無かったな俺もあいつも。友達なんて当然、そもそも『友達』という存在自体否定的でさ、交友関係は親が決めた人だけ」
思いの外ヘビーだった。マジか、そんなん現実にあるんだ。
「家柄的なやつ?良い暮らしできても結構いろいろあるんだね。あ!?ってか今日はいいの?明日俺達殺されない?」
「なんだよそれ、ねーって。ここはマフィアか何かか!やっぱウケんなシロは」
またシロ言った。
「今はもう平気なんだ、俺が全部ぶっ壊したから。ただ、これまでずっとこうだったし周りはそういう目で見るし、だからあいつ未だに友達って存在を知らないだよ」
何で俺にそんな事話すのかわからないけど、本当に誰だっていろいろ抱えてたりするだな。
理由や状況、苦しむ内容もいろいろだけど・・・
「大変、なんだね。しんちゃん」
吹き出しながら大笑いする黒坂。
どうだ!やり返してやったぜ。
「そう来たかー。いやだってどうしても名前で呼ばねーじゃんお前。だからこっちも苗字で合わせてやってんのに、そんくらいいーだろ」
まあ、吉野さんにも『白っち』とか言われてるし。
まあいいけど。
腹を抱えて笑っていた黒坂があらためて彼女達を見て俺に言葉を投げた。
「だからさ、ありがとな」
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。