青木結羽の悲哀④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
『あなた、自分がどれだけバカなのか本当にわかっているの?』
『あんな友達でも無い人の言葉は信じるのに、どうして自分の彼氏を信じる事はできなかったの?』
『彼には私が行くまでそこで待つように言ってある』
紫ノ宮さんの言葉全てが心に突き刺さる。私は彼女が話終わると途端に走り出していた。この最悪を変えるため、これが本当に最後のチャンスだとわかったから。
「白井君!」
息を荒げながら図書室の戸を開けた。すると目の前に彼の背中が見え、咄嗟に彼のを呼んでいた。
「ごめんなさい!」
笑顔も照れもない純粋な驚いた表情。初めて見る彼の表情、嬉しいよりもとても痛ましい。
「手紙!その、えっと、違うの!その・・・本当に、ごめんなさい。傷付けるつもりなんてなかったの、私は・・・」
「うん、大丈夫だよ。わかってるから」
彼の言葉が嬉しかった。
彼との会話が嬉しいかった。
わかってくれていた、やっぱり私は信じたい人を信じてよかった。
彼の柔らかくて暖かい言葉一つ一つが嬉しい。
「俺は大丈夫だから。ごめんねずっと、辛い思いをさせちゃってた。それでも俺の為に直接話しに来てくれて、傷付けてばっかだね、本当にごめん」
「え?そんな事ない、それは私の方で」
「だから、最後にちゃんと話ができてよかった」
え?・・・最後?
「ちゃんと彼氏できてなかったけど。それでも俺は幸せでした」
え待って、違う、違うの!
そうじゃないのっ!私は・・・
「ありがとう」
私が大好きな彼はいつも優しい笑顔だった。
こんな・・・
こんな、今にも泣き出しそうな笑顔なんかじゃない。こんな必死に今を耐えてる苦しい表情をさせたかったんじゃない。
私は・・・
私が彼をこんなにも傷付けたんだ・・・
『あれは嘘の手紙』
『本当はちゃんと仲直りがしたかった』
『ごめんなさい』
伝えたかった言葉がどうしても口に出さない。
私にそんな資格ない。
こんなにも優しくて、こんな風になってまで、ずっと私を好きでいてくれた人を。
『大好き』
あれだけ傷付けておきながら、そんな事・・・
何も言えないでいる私にそれでも優しく言葉を掛けてくれた。
そして彼はその場を去って行った。
本当の意味で私の元から離れていってしまった。
私はもう、白井君の彼女じゃ・・・ない。
ゆっくりと座り込むように崩れていった。太ももやお尻から床のタイルの冷たさを感じる。
本当は恥も何も全部投げ捨て彼に伝えたかった言葉、全部が過ぎた今頭の中で何度も何度も叫んでいる。
そのはずなのに、私の泣き叫ぶ声が図書室に響き、今本当に何を叫んでいるのかわからなくなっていた。
「馬鹿な人、救いようのないほどに哀れで惨めね」
声のする方を見ると、カウンターの向こうに紫ノ宮さんがいて見下す様に私を見ていた。
「どうしてはっきりと一言言う事もできないのかしら。さっきあれだけ泣いて叫んで後悔してたんじゃないの?取り戻すどころかトドメ刺してどうするのよ」
何も言い返せない。
わかってる、本当にその通りだから。
悔しい、悲しい、苦しい。
でも・・・でも・・・
「せっかく拾えた最後チャンスまで棒に振るって」
わかってる!もういい!もう逃げさせて!
「本当に、馬鹿な女」
止まらない涙を拭いながら逃げるように図書室を出た。
その日の夜、電話で彩加に全てを話した。
慰めて欲しかったのに後半はほとんど説教。
わかってるよ。わかってるからもう・・・
『運命的な初恋は涙しかない』
玲奈ちゃんの言う通りだったよ。
ごめんなさい。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。