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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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青木結羽の悲哀③

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 岩田さん達三人は更に逆上する様に暴言を吐き続けている。

 そんな乱暴な彼女達、今にも殴りかかりそうなほど怒り狂い、怖くて堪らないのにその中心に自分がいる事で逃げる事もできない。


「もっかい言ってみろし!誰かゴミだっつーのマジで!」

「調子乗ってんじゃねーよ!マジでシメんぞ!」

「本当に低脳で哀れな程に惨め。自分のお尻を軽くするしか脳が無くて、異性に持て囃される事しか考えてない。知性も理性も足りなくて規律も秩序も守れない。ねえ知ってる?あなた達の様な人、この世界では『社会のゴミ』と言われているのよ」


 岩田さんは酷い声を発しながら紫ノ宮さんの胸元を掴み叫び続けていた。


「もう冗談じゃねーかんな!マジでシメんぞコラ!」

「あら、さっきまでの威勢は冗談だったの?とんだ腰抜けだったのね」


 掴み引き寄せ勢いよく戸に押し当てた。

 さすがの紫ノ宮さんも背中と頭を強打し一瞬顔を歪めた、しかし岩田さんを見下す目は変わらなかった。


「何?やる気なの?別に構わないけれど」

「はっ、言ってろ!マジでボコってやっから!そんでお前の恥ずかしい画像取ってばら撒いてやる!人生終われマジで!死ね!」


 彼女達の放つ熱された空気が一瞬で凍る様に感じた。


 制服の胸元を掴む岩田さんの手をそのまま捻る様に掴み上げると、初めて聞く程の低い声で紫ノ宮さんが言葉を吐いた。


「そ、じゃあ本当に社会的に死ぬって事、その身で教えてあげましょうか」


 鳥肌が立つ程の恐怖を感じたのは初めてだった。手の震えが止まらない。彼女達も何も言えないでいた。


「まあいいわ、今日は許してあげる。ちょうど向こうから橋本先生がこっちに向かって来ているしね」

「は?マジ?橋本って生活指導の?」

「ちょっ、ヤバくない?ユミもういいよ、行こ!」


 捻られて痛む手首を摩りながら舌打ちをする岩田さん。二人が岩田さんを引っ張るように三人揃って教室から出て行った。


 ふぅ、と力が抜ける。ひと段落付いたとため息が溢れると同時にその視線に気付く。


「それで、まだあなたの言葉を聞いて無いのだけれど」


 掴まれた胸元の制服の乱れを直しながら真っ直ぐ私に向け言葉を投げて来た。


 逃げられない。


 言葉が出ない。怖い。

 きっと何を言っても私は責められる。


 紫ノ宮さんは彼の事が好きなのかな。

 それならこのまま彼がフリーになるならいいじゃん。

 じゃあなんで?

 彼を傷付けた私に言いたい事があるの?

 なら私が何を言っても無駄じゃん。


 私に、どうしろってゆーの?


「はあ、どうせ泣くなら言い訳の一つでもしてから泣いてほしいのだけど」

「・・・なさい。ごめ、んなさい」

「私に謝ってどうするのよ。相手が違うんじゃないの?」


 その通りだ。

 でももう私にそんな事も許されない。

 私は彼を振ってしまったんだから。


「ねえ、いったい何がしたいの?」


 本当にその通り。


「加害者のくせに被害者ぶって、震えてるほど後悔してるのに結局自分で終わらせるような事して。本当に意味がわからないわ」


 吐き捨てるような言い振りで彼女が怒っているのが凄く伝わる。言い返す言葉が見つからない。


 そして彼女は大きなため息を吐いた。


「わかった、もういいわ。でも彼の為に、あなたに最後のチャンスをあげる」


 言われてすぐは意味がわからなかった。それでも彼女の言葉を聞き終わるとすぐに教室を出て走りだす私。


 ただただ必死に彼に会う為に、彼女がくれた本当に最後のチャンス、これまでのバカな自分を全部捨てて何て都合のいい事と罵倒されても構わない。


 それでも彼に会いたくて、図書室に繋がる廊下を走っていった。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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