青木結羽の悲哀②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
最終下校時間まではまだ時間がある。
もしかしたら、私を探し白井君が来てくれるかも知れない。もしかしたら・・・
微かな希望の光がどんどんと薄れていくのを感じながら、後悔と絶望と消えない罪意識が膨れていく。
「あー、やっぱ全然ダメだったねー」
「まあ白井に男らしさなんてやっぱないし、いっそ別れて正解。よかったじゃん」
「そうそう、もっといい男いっぱいいるし、なんならウチらと遊ぶ?」
どうしてこの人達はこんな・・・
どうして私はこんな人達に・・・
どうして・・・どうして・・・
なんで自分が叫んでいるのかわからない。
彼女達と私しかいないこの教室で自分の叫び声と机と椅子が倒れる音が教室に響いていた。
「・・・は?なに?怖っ、意味わかんない」
「・・・・・」
沈黙の時間が更に私を惨めにしていく。
「ねえ」
その沈黙を強引に割って入ってきたその声の方を見ると、それは教室の戸に寄りかかり酷く冷めた表情で私達を見ている紫ノ宮さんだって。
「本当にどこまで馬鹿なのかしら。呆れるというか、腹立たしいというか。頭が悪過ぎてちょっと軽蔑するわね、正直気持ち悪い」
少しの沈黙の後、彼女達の一人が先に声を出した。
「は?ちょっと意味わかんないんだけど、喧嘩売ってんの?」
「あー、あたしこいつ知ってる。たしか・・・紫ノ宮さんだっけ?『図書室の雪女』とか言われてるやつ」
彼女達の言葉を受けても態度も姿勢も一切変えず、小さくため息を吐く紫ノ宮さんはやっぱり私を見ていた。
「そうやって自分の我儘で相手を振り回し、傷付けるだけ傷付けて。それでも自分は何もしないくせに叶わない全ての責任を相手に押し付ける。なんて愚かで傲慢なのかしら」
「はあ?だからさ!さっきから何言ってんか全っ然わかんないだけど!」
逆上する彼女達の後ろで呆然とその光景を見ている私。ただただ怖くて言葉も出せなかった。
「自分だけが楽しければそれでいい、歳だけとって頭も心も成長しなかったの?とてもタチが悪いわ。稚拙で痛ましい、子供のワガママの方がまだ可愛いわよ。ねえ、もしかして心は自分の中にしかないなんて思ってるんじゃないのかしら」
「は?マジで意味わかんないんだけど。マジで何?何なんあんた」
「あーもしかして白井の事言ってんじゃね?」
「なるね、そんなら私ら無関係〜」
「そそ、白井の事は青木さんが自分で決めて自分でやった事。ウチら相談乗っただけだしー、責めるなら青木さんに言えって感じなんですけどー」
再びの沈黙、空気が冷たく感じる。
紫ノ宮さんはまた小さくため息を吐いた。
「あのね。私は初めからあなたに言ってるの、青木結羽さん」
冷たく刺さる様な言葉が胸を貫く感覚だった。私は怖くて足がすくんで動けないでいる。
「ははっ、だよねーわかってんじゃん。そそ、全部青木さんが悪いのホント自業自得。マジウケるんですけどー」
「まあでもー、男見せらんなかった白井も白井だしー。マジ無いわーみたいな」
「たしかにー。ちょっと前に佐藤達が暴れてた時もさー、青木さん庇って突っ込んだ時はヒューやるじゃん!って思ったけど結局はヘラヘラ笑って謝ってたしー、悪いの佐藤達なのにさ超ダセーの。だから別れて正解」
「あっ!あれは・・・」
「ねえ!私はあなたに言っているのよ?それに、さっきから周りのゴミが五月蝿いのだけれど。何とかしてくれない?友達、なのでしよ?」
紫ノ宮さんの発言に一瞬の沈黙があり、岩田さん達は揃ってこれまで以上に熱を上げて騒いでいた。
紫ノ宮さんは罪を犯した私に制裁を下しに来たのかも知れない。なら・・・
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。