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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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青木結羽の悲哀①

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 ただ時間だけが過ぎていく。

 折り畳んだルーズリーフを掴む手の震えが止まらない。


「それでも気付かないならさー、もう別れるーとかいっそありじゃね?」

「で、でも、私は別れたくは・・・」

「だーかーらーさ、最後に試してみんの。白井が青木さんの事ホントに好きならちゃんと止めてくれるハズじゃん?」


 そしてそのまま無理矢理書かされた手紙。私は何でこんなもの書いちゃったんだろう。


 これを、ここに入れたら・・・


 私の中の私が必死に押したり止めたり、そんな自問自答が凄くうるさい。


 ・・・・・


「バカじゃないの?」


 突然投げられた言葉に驚き振り向くとそこには紫ノ宮さんが立っていて、そして酷く呆れた表情ととても冷たい目で私を見ていた。


「呆れた、あなたどこまで頭悪いの?」


 急な物言いに何の事か理解できなかった。


「たまたま通り掛かりに教室のやり取り聞こえて・・・まさかそこまでバカじゃないでしょって思ったけど、引くほど頭悪いのね」


 壁にもたれながら見下すように私を見ながら言葉を吐いていた。そして私が言い返す言葉を最後まで聞かず、肩の汚れをパンッパンと叩くと彼女はそのまま廊下を歩き行ってしまった。


「そうね」


 最後に微かに聞こえた声は、とても冷たくてそして重く私の耳に届いていた。


 何に背中を押されたのかはわからない。

 決めた決意の先にある私の行動は間違っている、それでも何か行動を起こす事で何かが変わる事を願い、折り畳んだルーズリーフを彼の下駄箱に入れた。


 家に帰っても、寝る時も、朝起きても、今この瞬間もずっと・・・ずっと、ただ後悔しかない。


 少しして、彼が教室に入って来たのが見えた。私はただ必死に見ないように考えないようにと。


 一限目の授業中、突然『ゴンッ』と鈍い音が教室に響き渡った。

 先生も含めクラス全体が一瞬静まり音のした方に注目がいく。そこには机に額を付け伏せっている白井君がいた。


 沈黙は直ぐに消え彼を無視し授業を進める先生、だが周りは少しざわついていて彼の奇妙な行動を不思議がっていた。


 机に額をぶつけた大勢のままピクりとも動かない。確かに奇妙な光景だった。


 けど私だけはその理由を知っている。

 正確には岩田さん達も気付いたかもしれない。


 彼が絶望に駆られた姿を見るのはこれで二回目、その二回目は私が与えたもの。


 そして、やっと私は気付いた。

 それでも気付かないフリをするようにずっと自分に言い訳をしていた。


 何度かあった休み時間、彼は一度も席から動かない。


 チャイムが鳴って給食の時間、彼はいつも通り周りより少し早めに食べ終わり早々に教室を出た。


 あれ?・・・あれ?

 違う、そうじゃない。どうして私の所に来てくれないの?言い訳しに来てよ、止めに来てよ、こんなの全部否定してよ。


 そして放課後、HLが終わり皆下校していった。

 彼の姿ももう無い。


 もう気付かないフリなんて出来ない。


 私はもう、白井の彼女じゃないと言う事実。

 そして、私が彼を振った事実。


「ねえ、結羽ちゃん。本当にそれでよかったの?」


 言い訳ない!こんなハズじゃなかった。私は・・・


 彩加に部活を休む事を告げ、私はそのまま自分の席から動けないでいる。動いてしまうと、時間が過ぎてしまうと、教室から出て今日という日が終わってしまうと、この事実が確定してしまうように思ってそれがただただ怖くて動けなかった。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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