マジな彼女を知りました。⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
黒坂カップルと駅で別れ二人を見送った後、タイミングを見てバイト先へ向かった。
俺と別れてからあの二人途中から手繋いでたな、そんな気使わなくてもいいのに。
黒坂達と少し話し込み過ぎた事もあり時間ギリギリで駆け込むように店に入った。休憩室に行くと金城さんと紅林さんが楽しげに盛り上がっていた。
「おはよーございます先輩」
「よかったぁ、シフト忘れてるのかと思ったよぅ」
「すいません、ちょっと知り合いと話し込んじゃって」
「知り合い?」
「あ、えっと、クラスの男子の」
「クラスの知り合い?」
「えっと、その、明日泊まりで遊ぶので」
「泊まりで遊ぶほどのクラスの知り合い?」
「・・・・・」
「どれだけハードル高いのよー!」
女子二人に呆れた顔をされてしまった。
「白井君?それはね、友達っていうのよ」
女子二人に暖かい目で見つめられた。
なんなんだよ。
「じゃあさ、白井君にとって私はどーなの?」
・・・わからない、本当にわからない。何て言えばいいんだろう。なんて言えば正解なんだろう。
目の前で金城さんは何かの結果発表を待つかのように渋い顔をしている。
どうしよう、黒坂だったら何て言うんだろう。
何となくさっきまで一緒にいた黒坂とその彼女の透子さんが頭に浮かんだ。
一ノ瀬さん、凄い美人な人だったけど住む世界が違いそうでちょっと苦手、どんな態度で接したらいいかわからなくて気疲れしそうだ。なら
「こっちの美人の方がいいな」
「え・・・」
目を丸くして真っ赤になった金城さんが目の前にいた。
なんてこった!声に出てもうた!
手振り身振りであたふたと発言の言い訳をあれこれ言ってる俺の何ともカッコの悪いこと。金城さんはいつまでもモジモジとしていた。
「えー!じゃあ先輩わたしは?わたしはー?」
「え?あー、・・・後輩」
「ガーン」
「じゃ、じゃあ急いで着替えちゃうから」
「え?え?それだけですかー!?もっとなんか無いんですかー!ちょっ、ちょっと待って下さいっ」
着替えながらカーテンの向こうで紅林さんがいつまでブーブー言っているのが聞こえる。
「せめて『かわいい後輩』くらい言ってくれてもいいじゃないですかぁ」
「じゃあそれで」
「じゃあって言ったー、じゃあって言ったー!」
揶揄うと面白い半分面倒臭い半分でテキトーに相手をしながら三人で店内に入り、先に働いている先輩達に挨拶をした。
「おー、おは・・・おいおい、白井これどんな状況?」
「なんかおもろい出勤だねー。両手に花なのに片方はモジモジきょどってるし、片方は真っ白になって死んでるし。ウケるー」
変な注目浴びながらもそれはそれで悪く無い暖かさを感じる俺でした。
さて、今日も仕事頑張ろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
深夜一時もとうに過ぎている。
昨日と同じメニューの夕飯を済ませ、風呂に入った。いつもなら食事中も入浴中も一人暮らしという優雅な環境の中で、アニメで頭一杯にしながらそれ一色に染めて堪能している。しかし今日はそうはいかない。
もちろん明日の事。明日の泊りの話、というか青木さんの事だ。
グループで遊んでいる中にいるくらいならまだいい、けど今回は違う。しかも黒坂の家で黒坂は彼女と一緒、ともなれば当然青木さんと二人の状況が多くなる。
正直俺は今でも好きに近い気持ちを持っている。でもそんな事よりもまず普通に接してもいいんだろうか、迷惑じゃないだろうか、振った昔の男なんて存在全て邪魔なだけじゃないんだろうか。
どうなんだろう、どうしたらいいんだろう。
わからない、わからないからわからない時用の俺でいこう。
この世界の流れのまま、誰の世界も汚さないように。
存在価値を下げろ、軽く薄く、俺はこの世界のモブでいい。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。