マジな彼女を知りました。④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
俺の悪い癖。
そんなただの勘違いならどれだけ嬉しいか、どうか本当に勘違いであってほしい。
この感じている距離感がただの気のせいであってくれ。
そんな俺の切実な思いに対し、いつも平気な顔で土足で上がってくる黒坂、今日は何故か遠慮がちに気を使っている。
チャイムが鳴ったせいでその問いは次の行間休みになってやっと聞けた。
「彼女とは、その、残念だったな」
「いいよ、もうだいふ吹っ切れてるし」
「そうか・・・でも、どうする?週末ってか明日だけど、お互い彼女連れてウチ来るって約束なんだけどさ」
ああ、そんな約束してたっけな。
「気にしないなら白井だけ来てくれてもいいけど・・・いやならこっちも彼女断って」
「待って待って!それはさすがに申し訳ないよ、これは俺の都合な訳だしっ。俺だけ行くよ」
黒坂はいつまでも渋い顔して判断に困っているようだった。
少しすると俺の隣の方に目をやって、何か思い付いたかのようにテンションを上げて言葉を出した。
「ならさ!なあっ青木さん来てよ?」
「え!?わ、私?え?なに?」
は?
「青木さん明日って空いてないかな?俺彼女連れで白井と遊ぶ約束してんだけどさ、白井彼女と別れちゃったじゃん?人数合わせでごめんなんだけど、ちょっと付き合ってくれない?」
両手を合わせ頭を下げながら何度も何度も頼み込む黒坂、青木さんも突然の事に戸惑いながらあたふたとしていた。
俺の初恋の天使青木さんは本当に優しい人だ。
となればまあ、そうなるよね。黒坂はこれでもかというくらいの眩しい笑顔で話を進め始めた。
まじか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
学校の帰り道、駅まで自転車を押しながら俺と並んで帰る黒坂は明日の話で超ハイだ。
お前、家逆方向だろ?
「じゃあ明日昼過ぎにウチに集合な?夜はバーベキューだから昼飯は抑えとけよ?あと泊まりだからその用意も忘れずに」
「え?いや帰るよ、青木さんだっているのに」
「その青木さんが泊まりでいいって言ってんだから、お前いなかったらめっちゃ気まずいわ」
いやいやいや、こっちの方が気まずいわ!
青木さん何故にOKしたん?そんなキャラちゃうやん。
明日の話をしながら途中の大きな交差点に差し掛かる、すると見知らぬ女性がこっちに向かって小さく手を振っているのに気付いた。
まだまだ日差しの厳しい午後、その清楚さが崩れない程度に小走りに近づいて来た。
「透子?」
そう呼ばれた彼女は少しハニカミながら頬を赤くしていた。舌を出さないテヘペロと言うか、来ちゃった的なやつというか、可愛さで包んだ恥じらいがとても可愛い美人さんだった。
見た事の無い制服で紺一色のスマートなデザイン、うちと一緒のブレザータイプなのに高級感があるというか上品さがあるというか、きっと住む世界が違うんだろうなと思った。
「あれ?今日約束してたっけ?」
「ううん、急にごめんなさい。でもその、会いたくて」
腰まであるサラッと靡く髪に気遣いながら黒坂とやり取りをしている彼女はその仕草一つ一つに品を感じる。金城さんを更にグレードアップしたようなそんな美人さんだ。
そして何でかわからないけど、凄く怖くてたまらなかった。
「あーごめん白井、こっちは俺の彼女で」
「一ノ瀬透子です、宜しくお願いします」
丁寧な挨拶に慌てて名前を言いながら深々と頭を下げてしまった。
「ふ、二人は、つ、付き合いは長いんですか?」
「そんな気を遣わなくていいんですよ」
笑われてしまった。
それでもその上品さが崩れないなんて、これが本物のお嬢様というやつか!
「お付き合いさせて貰ったのは、あき君が中学を卒業する前くらいからだから一年半くらいになるかな。でも私達生まれた時からの仲だから、一緒にいるって意味ならこの人生ずうっと一緒にいるの」
弾むように語りながら自然と黒坂の腕に抱きつく彼女。黒坂もまんざらでも無さそうに珍しくちょっと照れた感じだった。
幼なじみ最強説、ここにもあったか。
長く寄り添って、その中で自然に互いに求め繋がれた絆のようなものがあるみたいだ。
俺とは全然違う。
これが普通なんだ。俺が異常なんだ。
ただただ単純に羨ましくて苦しくなった。
本当の『彼女』ってきっとこうなんだろな。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。