マジな彼女を知りました。①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
高校二年の六月も下旬、ブレザーを着る生徒はもうほとんど居ない夏の初め。強い湿度に肌がベタつく気持ち悪さと日差しの強さがウザかった。
しかし、一番厄介なのはこの席の位置。四方八方ぐるっと全部女子。無意識にやってしまう『ザ・純』って感じの笑顔、維持するの結構しんどいんです。
普通、一ヶ月くらいで席替えじゃないの?
「ねえねえー、白君」
声を掛けて来たのは斜め前の櫛川さん、あのカラオケの悪夢の日以降、親しげによく話しかけてくれるようになった。
「例のかわゆい彼女ちゃんとはどお?どおどお?」
「あー、白っちのー?ウチも聞きたーい」
さらっと便乗して来た吉野さん。この人もそうだけどこうなると決まって寄ってくる奴らがいる。
「それ俺もちょっと気になるなー」
「確かに!で、どうよ?そろそろエロい事したか?」
言ったと同時に腹パン喰らう山本とその隣で笑ってる瀬戸口。コイツらとも今は割と仲がいい、まあ櫛川さん達がいるからって感じが抜けないけど。
「あの、えっと。実は・・・もう別れちゃって」
「「えーーーー!!??」」
「待って早っなんで!?」
「マジか、いきなり襲っちゃったかぁ」
二発目の腹パン貰う山本。
過剰に騒ぎ立てたせいでクラス中から視線が飛んできて痛い、そして辛い。
「白っちはそんな事しないし!バカは死ね!」
「でもなんで?白君優しそうだしお似合いだったのに、なんかあったの?」
「な、なんだろ。突然フラれちゃったからよくわからなくて、何が悪かったんだろうな・・・」
自然と切ない気持ちになる。表情にも出てしまってると思うけど、これは嘘じゃない。
「・・・白っち」
両手を広げ俺に近づく吉野さんに思わず過度なリアクションを取って避けてしまった。ガタンっと机の大きな音を立ててしまい直ぐに瀬戸口が吉野さんの襟首を掴み事態を収集、摘み上げられた子猫のようになっている。
「まあ、どっちも繊細そうだったからね、ちょっとすれ違っちゃったのかなぁ。もうどうにもならないの?」
「どうにかなるの?フラれちゃったのに?」
「フラれたら終わりって誰が決めたの?」
確かに。考えた事無かったな。でも
「多分ダメだよ。よくわからないとは言ったけど、別れたいって気持ちをはっきり聞いてるから」
「んー、白君がそれでいいならいいけど」
終わった関係がどうにかなるならしたい、そんなの今まで数えきれないくらい思ったよ。でもどうにかできた事なんてない。
始まってしまえばすぐに壊れてしまう、壊れたら元に戻る事なんて無かった。みんな俺との関係なんて初めから無かったかのようにどこかに行ってしまう。
引きずっているのはきっと俺だけ、こんな惨めな思いも全部俺だけ。でもそれでいい、そうあって欲しい。
「でもなんか酷くない?こんな優しそうな白っちフるなんてありえないよねー?ゆうちゃんもそう思わない?」
「えっ!?あ、えっと・・・うん」
「あれれ?ゆうちゃんはあの子の肩持つ感じ?」
「そうじゃ、ないけど」
櫛川さん達の後ろにはいつも青木さんもいる、けど今日はなんとも居づらそうだ。
そりゃそうだよね。この人も俺をフッた一人、でも天使だから許します。
「どうにかしたいってんなら手貸すぜ!なあ?」
「まあ、悩んでるなら相談くらいいつでも聞く」
こんなたくさんの人達が俺の事を真剣に考えてくれている、なんだこれ?ちょっと嬉しい。
は!これがあの『友達』ってヤツか!実在したんだなぁ。
「いいじゃない別に。自分を捨てた人なんて追う価値無いわよ。そんな気持ちなんて捨ててしまえばいい」
夏の始まりに凍えそうな程の冷気を発する紫ノ宮さんが居た。いっそこの場の空間ごと固めてしまったかの様だった。
ああ、台無しだよ。マジで。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。