アルバイトはじめました。⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
一時間前のこと。
「うっそーこれの為に来たのに超ありえなーい」
「定員さんさ、一個くらいなんとかできねーの?」
「本当にすみません、今日までの期間限定で既に終わってしまっていて」
「いやいやいや、今日までなんだろ?なら客の注文、何とかすんのが仕事なんじゃねーの?」
あぁ、めんどい客だ。やだなぁ。
カップルの彼女さんがどうしても限定メニューのセットが欲しいらしく、彼氏さんがあーでもねーこーでもねーと俺に無理難題をぶつけながらレジを占領していた。
なんて言うか、頭の悪いヤンキーカップルがガキみたいにいつまでも駄々こねてる、といった状況だった。
「ならさ、こっちも同じ莓使ってんだからこれとこっちとこう上手くやれば似たようなの作れそーじゃん」
「えっと、すみません。こちらは限定メニュー用に取り寄せた特注のジュレを使用していて・・・」
「あー、なんか話通じねーわ。新人の僕ちゃんじゃ無くてもっと話通じる定員いねーのかよ!」
いらっ。
「すっすいませーんっ!ご迷惑お掛けしてしまってー、こちらであらためてご注文承りますねーっ」
すかさず金城さんが割って対応に入ってくれた。
既に何人も後ろを待たせてしまっており、俺は待たせていた客の注文を取り列を進めた。
結局のところ、別のメニューで納得してもらい、そのカップルは不機嫌な態度のままテイクアウトで去っていった。
「いやホント、もう来んなって感じだよねー」
「ま、まあ、いちおうお客さんなので」
シャドーボクシングをする金城さん。
「優し過ぎだよ白井君、まあそこが良いとこなんだけどさ。あの時だって、あいつらが居なくなったのを見計らって、レジを待たせちゃったお客さん一人一人に誤りに行ってたじゃん?」
「え?接客ってそんな感じなのかと。もしかして良くなかったですか?」
「んーん、なんか普通に凄い。私も見習わなきゃ」
「まさか、接客スキルというか問題解決能力というか、俺が金城さんに習うべきとこが多いですよ」
変な間で互いに照れてしまった。
とは言え、こんな事も飲食店といてはまあまあ良くある事。コミュ障克服には丁度良い仕事かもしれない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
三月もあと一週間ほど、ここのバイトも働いてみると実に居心地が良く、最近は大学生やフリーターさん達とだいぶ話せるようになった。
二回貰った給料はそのまま貯金してある。まあ大した金額では無いけど、これからどれだけ必要になるかわからないから。それに、母さんに頼るのは家賃だけの約束だったけど、転校の際に制服やら教材やらと初っ端から結構かかってしまい、結局そこも母さんに頼ってしまった。
もっと計画的に、もっと現実的に。
とにかくもっと頑張らなくちゃ。
四月に入ればすぐに学校がはじまる。新しい学校だ。明日はバイト無いしまたちょっと下見でもしてこようかな。アパートに荷物も持ってかなきゃだし。
ドキドキする。
この緊張は不安や恐怖じゃない、希望と期待から込み上がる興奮だ。
新しい家
新しい学校
新しい生活
そして、きっと新しい俺になる。
未来が楽しみ。
こんな感情、俺にもあったんだな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
四葉高校での登校一日目。
弱い自分を隠すように、もっとクールに生きようと決意して教室に入った。
これまでのかっこ悪い俺を知る人はいない。出だしから恥ずかしい事もあったけど、まあまだ許容の範囲内だ。
しかし、想定外の事があり直ぐに決意も崩壊。
ここまで来て目の当たりにしてやっと思い出した。
『私は四葉一択だから』
ああ、そういえば確かに言ってたわ、しかも同じクラスになるなんて。それに知らなかった、青木さんまで四葉だったなんて、結局別れてから一度も話もしてなかったし。でもなんだろ、会えてちょっと嬉しい。
中学の俺を一番良く知っている二人だけど、俺が嫌いな俺の中学時代で唯一その輪に入っていなかった二人でもある。
大丈夫かなぁ、大丈夫だよね?まあ大丈夫か。
どうせ何かしらはあるんだろうな、まいいけど。
はあ、頑張ろ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。