アルバイトはじめました。③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
土曜日の今日、オープンからバイトに入っている。
一時を過ぎたくらいにやっと休憩室、もちろん金城さんも一緒だ。
「そーいえばさぁ。がっつりシフト入ってたけど、テストは上手くいったんだ?」
「あ、はい。なんとか大丈夫でした」
「そっか、よかったよかった。だからかなぁ、白井君なんかちょっと明るくなったよねー」
「そうですか?自覚はないんですけどね」
「なったなったー。なんかね、笑顔が自然というか落ち着きが出たというか・・・」
本当に自覚は無かったけど、もしそう見えるのならやっぱり転校が決まったからかな。昨日も引っ越し先の周辺を散策がてら散歩したり久しぶりに茜に会ったり、ちょっと気分転換ができたしな。
「緊張してただけですよ。俺はもともとこんなんです」
本当だ、なんか自然に笑えた。そうだった、こうやって笑うんだ。
この店でバイトをするようになって二か月、仕事もそこそこできるようになったと思う。いちおうまだ金城さんが俺の教育係となってはいるけど『もう私いらないねー』なんて言葉を貰えるくらいには成長したらしい。
基本的には金城さんのシフトに合わせてくれているけど、日中学校がある金城さんとは夜だけ一緒だ。俺は今はフルタイムで入っていて日中は基本店長さんが俺の指導をしてくれる。
「こないだも言ったけどさ、白井君はなんでもできるみたいだし基本的に全部やってね」
「え・・・まあ、別にいいですけど。俺の判断でいろいろ動いちゃっていいんですか?」
「いいよいいよ。ただできればメインとしてはレジやホールを軸にしてほしいかな」
確かに、厨房はみなベテランさんばかり、彼らの仕事を取っちゃダメですよね。
「白井君は結構客引きになるんだよね。最近はランチ時の主婦層も増えたし、これまでにないタイプで結構モテるんだ君」
そんなんあるの?そんな言われる怖くてと自信無いです。まあお店の為になっているなら頑張りますけど。
「だからね、やる事無い時間は掃除でいいからなるべくホールとか店前に出てほしいんだよ。ほら、金城さんと同じようにさ」
ああ、あれ仕事熱心でじゃなくて店長さんの指示だったんですね。それは俺も納得です。
休日は大学生やフリーターの先輩達と同じシフトになる事が多い。店長さんは人を見る目がいいのかみんな本当にいい人ばかり。
飲食店としてはコミュ力高めの陽キャラはそれだけで戦力になるし本当に抜擢だとは思う、けどコミュ障の俺にとっては天敵に近い抵抗感がある。
初めて受ける注文があり会計を済ませ厨房に向かった。
「フードです。えっと、ラザニア1とフィレンツェ?が1です」
「お!珍しいもん入ったな。あそうだ白井、厨房入れるか?教えてやるよ」
この店は男性女性共にみな凄く優しい。なんでもフォローしてくれるし常に応援してくれている気持ちが伝わる。
こんなあからさまにコミュ障全開の俺にも親しげに接してくれる。学校か弓道くらいしか世界を知らなかった俺はその広さを知って感動すりゃある。
本当に、なんて素晴らしい人達だ。
本当に本当に、ちょっと迷惑なんです。まじで。
本当に本当に本当に、ごめんなさいですけど。
男性の先輩達は少しでもスキがあると俺にあれこれ仕事を教えようと接してくれる。
女性の先輩達は客の見てない所で俺の髪とか肌とかめっちゃ触ってくる。
いい人ばかり、こんな職場で幸せだと思う俺。
人との接触が嫌で迷惑がってる俺。
そんな心の整理がつかず動揺している俺。
それら全部をこの仮面で隠して今日も頑張ってます。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。