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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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なんだか黒坂暁仁にすかれました。③

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。

「えっと、なに?」


 見かねて紫ノ宮の方が先に声を出した。そのせいかせっかく固めた意思が崩壊し「ふぇあ」とか「ふぁひ」とかそんな感じの口してあたふたしている。


 ちょっと可愛い(笑)相変わらずだね。

 気になって迷惑なんだけど。なんて言いたげな顔したあいつも相変わらずだけどな。


「まあ、私もどうしようかなって思ってたし。でもまさか青木さんの方から来るとは思わなかったわ」

「え!?あー、・・・うん」


 歯切れの悪さと進まない会話が耐えられないのか、軽いため息の後、パタンと音を鳴らして本を閉じ、机に置いた。

 その音にビクッとしてから紫ノ宮を見て彼女が言葉を出した。


 周りを気にしているのかきょろきょろ見渡してから小声で何かを話している。会話は聞こえないが突然大きい声を出す紫ノ宮を見て、何か怒らす事でも言ったのかと思いながら眺めていた。


「それ、ここで聞くの!?っていうかどうしてそれを青木さんに答えなきゃいけないわけ?」

「え!?あ、そ、そーだよね。ごめんなさい」


 なんとも言えない気まずい空気が広がった。周りもそれを察したのか波紋が広がるようにささーっと距離を取る。


「そもそも!そんなプライベート語り合うような仲じゃないよね?私たち。そんな唐突に聞かれてもさ、何か事情あるかもとか思ったりはしないわけ?」


 不満げに少し意地が悪く少し強めに言葉を発した。

 そんな紫ノ宮は実にご立腹の様子だ。


「ご、ごめんなさい・・・」


 両手を前にぎゅうっとスカートにシワを作りながら紫ノ宮の話を耐えるように聞いている。


 上司にこっ酷く叱られている部下みたいだ。

 朝から女子こえー。


 会話になっているのかどうなのかわからない、気不味い時間だけが過ぎて行く。時折聞こえる言葉の切れ端から相当怒っているのがわかった。


 終始弱々しい態度の彼女に、はぁと大きなため息を吐きながらイラつきを隠せない紫ノ宮。いい加減にしてくれない?と言わんばかりの厳しい視線で彼女はずっと目を合わせられないでいる。


 教室の中でそこだけ空気が違っていた。大きい声を発していたのは最初だけだが、こっから見ても揉めているがわかる。距離を取っていたクラスメイト達も次第にあちらこちらで彼女達の事をひそひそと話し始めている。そんな周りの状況も含め、なんとなく二人のやり取りを眺めていた。


 人は何故か劣勢な方を応援したくなるものだ。だか俺には素直に彼女を応援できない理由がある。

 今にも泣き出しそうなその彼女を俺は知っている。


 青木結羽(あおき ゆう )


 簡単に言うと、中学で俺をフった元カノだ。

 まだピュアだった俺の心をズタボロにした女と、俺の恋愛観をイカれさせた女。そんな俺の青春をぶっ壊した張本人達が揃って今俺の目の前にいる。


 紫ノ宮風華

 昨日あんな事あったのにさ、ほんとフラットなやつ。そういうとこ本当尊敬するわ。更に美人になったけどあの冷めた感じも更に磨きかかってんなマジで。ホント闇。いろんな意味で恐ろしいわー。


 青木結羽

 相変わらず優しく明るい雰囲気がある。そういうとこ好きだった。でもちょっと責められるとすぐ泣きそうになる弱さも相変わらず、って感じだな。

 大丈夫!悪いのは全部そいつです!その闇痴女が全部悪い!多分。


 そんな二人の状況を他人事のように頭の中で揶揄っていると、不意に二人が同時に振り向きこちらに視線を飛ばして来た。


 固まった。フリーズの魔法をかけられたみたいに。とっさに目を逸らしたが流れ始めた嫌な汗は止まらなかった。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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