やっぱり間違いでした。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
今までに無いタイプの人と付き合った。
見た目は普通よりは少しハデで、なんだかわからないけどそこらじゅうに可愛い小物がぶら下がっている。ちょいギャルってやつだろうか。
たまにギャル特有のしゃべりで会話に困る事がある。聞き慣れ無い単語がたくさんあって大変だ。
まあそれよりも、ノリに付いていけないってのが一番の困りどこ。マジ下がるー。なんてね。合ってる?
俺の事ちゃんと好き、だよね?
多少の不安はあるけど、まあまあちゃんと付き合えてはいるとは思う。だって今までの人達と同じ、今までと同じような毎日を繰り返し、それを彼女が喜んでくれる。
これでいいんだよね?
十二月二十四日
去年は紫ノ宮家と燈山家でパーティーだったけど、初めて彼女がいるイブ、ちょっと緊張。
まだ日が落ち切っていない夕方、駅前の広場には大きな木が植えてあり、この時期はこの木を中心に派手なイルミネーションで彩られる。
キラキラしたその広場の周りには当然のようにカップルが多く、そんな光景を眺めながら広場のベンチに座り彼女を待っていた。
もう時間過ぎたなぁ。まだかなぁ。
暗くなるにつれて吐く息の白さが極まっていき、ゆっくりと空気に溶けていくその流れを見ていた。
俺は笑顔を絶やさないことを心掛けている。
ポリシーというか信念というか、これが守れている限りちゃんと自分でいれてると思えるからだ。
暴力的なイジメも理不尽にフラれても全部笑って済ます。
『まあそんな事だってあるよね』
『ちゃんと受け入れたよ』
そうやって俺はいつも笑っていようと思っていた。
『ニヤニヤしていてキモい』
『笑ってないで真面目に聞け』
『真剣に考えてるように見えない』
いろいろ言われる事あるけど、総合的にはこれが一番マシな結果で終われる事を俺は知っているんだ。
そうしていないと、俺が耐えられない。
でも最近、笑顔が作りづらくなったような気がする事がある。『笑う』ってどうやるんだっけ?
大人達や男子達が目に入るだけで殺意みたいな感情が湧き上がり、笑顔を作りながら見下している自分がいる。
こんな俺、ダメだよね?
ただありがたい事に彼女がいて、その存在に俺の心はギリギリの所で救われていた。
早く会いたいなぁ。
「あー!やっぱいたじゃん!」
声のする方を見ると、待ちに待った彼女が可愛く着飾った姿で俺の方に向かって来る。
胸の奥がじわーっと暖かくなっていく。
「っもう。メール見てないっしょー」
「え?あ、ごめんもう来るんだと思ってて」
「まあ、だよねー」
会話が止まり乾いた空気に重量感を感じ始めた。
「あー、あのさ。アタシも結構楽しめたしー、そろそろいーかなーって思ってさ。だからアタシらはここまでって事にしよ?いいよね?」
何を言っているのか分かりたく無い。
「じゃあそーゆー事でっ。ごめんねー、向こうで彼氏待ってるから。じゃねー」
なんだこれ、なんなんだよこれ。
言葉が見つからなかった。こんな時でも『そっか、わかった』って笑顔で手を振り返しているバカな俺。
またこれだ、空虚感とも虚無感とも言える喪失感。
ははっ、ほんと俺ちょーかっこ悪い、笑える。
クリスマスイブ、恋人達がこれから盛り上がるだろう夕暮れ時、やかましいほど綺麗に輝くツリーをただただずっと眺めていた。
凍えそうなほどの寒さが肌を刺す、その痛みのお陰で生きている事を実感する。
「あ、あのぅ。これ」
声を掛けられやっと目の前に人がいるのを認識した。
「こっこれ!どうそ!」
手渡されたのはホットココア。中学生だろうか、無邪気さが抜けたばかりのような幼さを感じる女の子。
「あー、その。えっとえっと。元気出してくださいね!」
押し付けるようにココアを手渡し、それだけ言って走り去ってしまった。
もしかしてフラれてるとこ見てました?あんな女の子に同情・・・ははっなんて惨め。でも優しい子もいるんだな『通りすがりの天使ちゃん』なんてね。
帰る途中コンビニのゴミ箱に彼女へ渡すはずだったプレゼントが入った紙袋をグシャっと潰して投げ入れた。
何もかもがイヤになる。
全部いらない、全てぶっ壊れてしまえばいいのに。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。