やっぱり間違いでした。③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
高校上がって一ヶ月が過ぎ、また新しい彼女ができた。
週末に彼女と少し遠くのショッピングモールでデート。順調に交際出来ている気がする。
付き合って四日目
学校の帰り、駅で一緒に電車を待っていた。
「ねえ。巧太んち、行ってみたい」
「え?今日?いきなりだね」
「だめ?」
「だ、ダメじゃない。まあ、いいけど」
自宅に着き簡単に家の事情を説明し部屋を案内した。
何でも無い会話を少ししながら荷物を置き、彼女は俺のベッドへ倒れ込んだ。
「ねえ、元カノさん達もみんな来たんでしょ?」
「えっと、まあ、そうだね」
「ふーん。このベッド、いっぱい使ったんだ」
「・・・そ、そう、だね」
「そっかぁ。私経験ないしわからないなぁ」
そういう過去の異性の話とか元カノとか、そういうのって話してもいいのかな?傷付けない?
しかし彼女は興味津々に攻めてくる。かわしきれない、じわじわくる、空気が湿度を上げていくような気がした。
「いいなぁ・・・」
「えっと!そう言うのはさっ。えっと、順序とか、タイミングとか、その、なんて言うか・・・」
「いいよ巧太なら」
これ以上は無理だと思った。俺がもう限界。
そして時間の許されるまで絡み合う、ただそれだけ。
「最初って正直ちょっと怖いと思ってたけど、痛いとか恥ずかしいとか、なんかヤバ過ぎて全然だった。巧太優し過ぎ、と言うか手慣れ過ぎ。てかさ、普段と全然違くない?別人。私なんてなんかずっと意識飛んじゃってた感じだし、みんなそうなの?こんなヤバいの?」
「し、知らないよっ!そう、なんじゃない?」
俺だって半分くらい記憶無い、それくらい夢中で彼女を求めてた。
駅の改札口で話すような話題じゃない、けれど別れを惜しんでか彼女は抱き付いた腕をなかなか放してくれない。嬉しいと恥ずかしいがコラボする。
帰宅ラッシュの時間で人が多く、こんな一組のカップルなんて目立ちもしない。それでも俺と彼女の視界にはきっと互いの姿しか見えないんだろう。
「じゃあね、明日も巧太んち行くから」
学校じゃ絶対見せない満面の笑み、そして大きく手を振りながら改札口を抜けて行った。俺は彼女の姿が見えなくなるまで見つめていた。
可愛い過ぎて死ぬ。
これなら高校、やっていけるかも。
結局と言うかやっぱりと言うか、初めて『性』を知ると必ず最初はその欲の虜になる。
もう何日それだけの日々が続いたんだろう。
「た、たまにはさ。またちょっと出かけたりしない?で、デートっていうかご飯でもいいし」
「え?いいよぅ、お金無いし。遊び行くなら友達と行くよ。だからさ、ねえ早くしよっ」
俺は本当に彼氏出来ているんだろうか。
「俺の事、す、す、好き?」
「好きだよ、童顔イケメンの巧太も私結構タイプだし」
『も』
昼休み、告白してくれたこの場所が俺達の場所。
いつもの時間にいつもの場所、いつもの位置に腰を下ろし彼女を待つ。
少し遅れて彼女がやってきた、珍しくお弁当も持たず手ぶらで俺の隣に座り、そして沈黙。
「忘れたの?」
「ん、いやそーじゃないんだけどさ・・・」
あ、この空気。知ってる。
「・・・私達、もう別れよ?」
こういう時は冷静に、いつもの通りに、まずはちゃんと話を聞いてから。
「だってさだってさっ、なんか会ってもいつもするだけだし。なんか、違うなって」
呼吸を正して、冷静に、最後までちゃんと聞く。
「・・・ねえ、だめ?」
それだけ?それが理由?だってそれはそっちが。
「うん、わかった。嫌な思いさせちゃって、ごめん、なさい。い、今まで、ありがとう・・・」
言葉を出す度、涙が出そうになった。こんな辛さは久しぶり、そんだけ好きだったのか執着していたのかわからないけど、胸の奥がギュウっと痛い。
ここは中学の延長、でも高校という環境の中で出来た『彼女』、経験と成長、俺は何かの変化を期待していたのかもしれない。
わかったよ、期待していた俺がバカだっただけ。
俺は俺、何頑張ったって結局俺なのは変わらない。
真っ白になった頭の中にうっすら紫ノ宮さんの姿が浮かび上がった。
そういえば別れた時はいつも彼女に慰められていたっけな。別れてすぐ他の女を思い出す。あぁ、クズだな。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。