やっぱり間違いでした。②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
放課後、部活仮入部期間のため体育館へ向かった。
着いてみるとバレー部しかいない。近くにいた教師に声を掛けてみると、バスケ部はまだ部室だろうとの事だった。
グランドと校舎の間の部室棟を見つけると、男子バスケ部の部室の前に数人一年生らしい者たちが群がっており、そっとそこに参加した。
部室の中を除くと信じられない光景があった。
なんと上級生と思われるバスケ部員が数名いて、部室の中央で麻雀をしている。
「あー、一年はランニングからだから。終わったら戻ってきて。二年、一年に山コース教えてやって」
その指示にしたがい、二年らしい二人に連れられ学校の裏に広がる山々へ向け走り出した。せめて準備運動くらいさせてほしい。
山コースとはその名の通りだった。いちおう舗装されている道路ではあるけど、人も車も遭遇せず建物もない。見える風景は木々か湖の大森林。
走りながら先輩が教えてくれたが、ぐるっと回って約十キロらしい。
ランニングから戻ると体育館には三年生達が既にシュート連をしていて。その横でひたすらダッシュ。
少ししてまともなパス連したかと思うとすぐにゲームとなった。
試合はランダム選手制、要はジャンケンだ。一応全員出れる。俺も何試合か出た。これでもミニバスからやっていたプライドもあり、少しは活躍できたと思う。
バスケで俺が得意とするのは『足』だ。速さと瞬発力には自身がある。オフェンスはミドルシュートはそこそこ入るけど、ドリブルが苦手。はっきり言ってディフェンスを抜けない、と言うかほとんどやった事が無い。ずっと一人だったからかな。
部活が終わり、一年は部室の前で着替えている。何故か部室は使わせてくれない。どうやら部室は麻雀部屋で立入を許されるのは三年だけらしい。なんだそれ。
帰り際、三年生達が声を掛けて来た。絡んでもらえるのはバスケが上手いヤツか口が上手いヤツ、どっちも無い俺は一番遠くで荷物をまとめていた。
「お前ちいせーなー」
突然俺に声を掛けてきた三年生達、でもいきなりですけどそれただの悪口ですよ?
「じゃあお前今日から名前『マメB』な!」
は?
マメって何?てかBって何だよ!
どうやら背が小さいから、そして以前同じように『マメ』と付けられたヤツが既にいて、だから俺はBなんだそうだ。ほんと勝手が過ぎやしませんか?
なんだこの部活、崩壊してんな。
結局一ヶ月程は頑張ってみたものの、周りと熱量の不一致で耐えられず、それで退部した。
そもそも何で部活やろうと思ったのか、こんな嫌いな学校は一秒でも早く立ち去りたいのに。アホか俺は。
俺の中の黒い俺がどんどん膨れていく気がした。
心のブレーキはいつから壊れていたんだろう。
「ねえ、白井君」
クラスの女子から声を掛けられた。
制服もちゃんと着ていて素朴そうな子。こんな普通の女子もいたんだ。
「私、田中。覚えてない?同中だよ?」
「え!?あっ、え?ええっと・・・」
「まあ、そうだよね。私A組だったし、でも白井君の事はよく知ってる。有名だったし、いろいろと」
そっすね。いじめ騒動とか、まあいろいろありました。
「ああ、だ、だよね。選挙とか、やったしね」
「んー、うん。それだけじゃないけどね」
話の流れで昼を一緒に食べる事になった。彼女の勧めで特別棟の中広場のイスに腰を下ろす。
「白井君、今付き合ってる人いる?」
唐突に踏み込んでくる。
とりあえず質問には答えた。
「じゃあさ、私と付き合おうよ」
「えええ!?い、いきなり、なんで?」
「ねえ、だめ?」
顔を乗り出しぎみに詰め寄ってくる彼女。膝の上のお弁当が落ちそうだ。
俺は破裂しそうなほどの心臓で体が震えていた。相変わらず、こういうのは弱い。
「えっと・・・、だめじゃ、ないです」
俺の言葉で表情が明るくなる。やっぱり女子の笑顔ってほんと可愛い。
「あはっ、やっぱホントだった。でも嬉しい」
何?それはどういう事?聞き返したが『なんでもないよ』と明るくかわされてしまった。
中学の延長みたいだなと思っていたけど、こんな事もその通り、なんか高校って実感がまったく持てない。
でもまあ、彼女できた事は嬉しかった。
一見素朴な感じの田中さん。でも打ち解けてみると笑顔の可愛い女子、それで十分好きになれた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。