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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
119/231

やっぱり間違いでした。①

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 四月、入学式。


 新しい制服、新しい学校、俺の新しい生活が始まる。

 心踊るとはこういう事か。

 そう思っていたのも数時間ほど。


 まだ素材が硬いピカピカのカバンを教材でパンパンにし、手には小さな花束を持っている。

 新しい門出だと少し浮かれいたかもしれない。


 東高校での一日目が終わり、正門付近では先日の卒業式の帰りに見た光景とは色合いの違う賑やかさがあった。


 そして不意打ちで蹴り飛ばされ、落とした荷物を拾いながらそれをした犯人の姿を見て思う。


 自分が犯した間違いと、その現実を。


 今さっきまで浮かれていた自分が恥ずかしい。

 でもありがとう初日にちゃんと現実を知れたよ。


 高校だろうと何だろうと、人が同じなら環境も変わらない。ここは、ただ延長線上にあるだけの場所だ。


 地元田舎の公立校。

 ウチの中学からは私立を含め二十高以上の選択肢があったが、偏差値がやや低めという事も合って同じ中学出身が飛び抜けて多い。


 バカな奴らは群れたがる。

 アホな奴らは目の前の快楽しか見えていない。


 ならこうなるのは必然か。

 俺がただ周りが見えていなかっただけ、結局俺もアホな奴らと同類じゃないか。


 そっか。

 もう三年続くのか。


 高校生活が始まった。


 クラスメイトの中に知った顔は見つからない。同中どれくらいいるだろう。

 なんでか誰も絡んで来ないし、まあそれそれでいいんだけどさ。


 窓側の席でよかった。ああ、いい天気だなぁ。


「ねえってばー。白井君、だっけ?」


 まさか呼ばれているとは思わずビックリ、キョドッた変な反応をしてしまった。だって名前違うし、俺の名前"ろ"だから。


「白井君、部活決めたー?」

「あ、えっと、その。バ、バスケ部に」

「へーそーなんだー!ちっちゃいのに凄いね!中学でもやってたの?」

「えっと、はい」


 凄くない!失礼なヤツだな。


 強気な内側の俺とは正反対に表の俺は相変わらずこんなんだ。こうやってグイグイ来る女は特に苦手だ。


「あはっ、なんか反応可愛いー」

「だよねー?なんか女の子みたいだしー」


 待って!群がって来ないで!

 あ、むり。


 恐怖と言うのが一番近い。俺のキャパは崩壊した。『えっと』『はい』だけで会話を繋ぎ髪とか肌とかベタベタ触られ借りてきた猫状態。


 俺はそっと心に蓋をした。


 昼休み、教室は居ずらかったので居場所を探して校内を歩いていた。

 朝から一番嫌な目立ち方したなと思っていた最中、定番的なイベントに遭遇した。


 上級生と思われる男子生徒数人とその後ろには神崎と佐藤がいた。


 会話なんて成立しない。俺が言葉を発すると同時に殴られた。


 痛い、凄い痛い。

 グーでなんて久しぶりだ。普通に痛い。


 ザ・ヤンキーみたいな奴ら、それっぽい言い回しと田舎訛りっぽい口調で正直何言ってるのかわからない。そして言いたい放題言って去っていった。去り際のあいつ等のニヤけ顔が腹が立つより気持ち悪かった。


 まあ、こんな日もあるよなと思ってしまう程、こんな事を含めて俺の日常だ。


 少しして女子から手紙で呼び出され、告白を受ける。


 命懸けのような微かな希望と確かな絶望。そんな心持ちで人とお付き合いなんてできる気はしない。

 しかし、そんな俺の繊細さなんてお構い無しのこの世界では、そういう時こそ実に強引な手に出る。


 『女子の集団』


 俺にまた新しいトラウマができた。


 集団で取り囲み恐喝じみた脅しのように選択肢の無い問い。彼女自身は普通の子だと思うけど、半ば強引に付き合う事となる。


 藤川さんと付き合った約一ヶ月は楽しかった、けど結局またフラれ変わらないサイクルが続く。


 本当にこんな事も含めてやっぱ日常なんだな。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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