俺の最悪は止まりませんでした。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
二月に入り入試の結果が各校で貼り出された。
結果は『合格』
まあ、そりゃそうだろ。当然だ、とまでは言えないがこの学校に落ちるほど落ちぶれてはいない。
それから少し考え『これが今の利口な選択だ』と何度も自分に言い聞かせ入学する事を決めた。
「いやほんと担任が俺じゃ無かったら人生終わってたぞお前。はははっ。お前もちゃんと高校行って少しは真面目にいろいろ考えてみろ」
相変わらず何言ってんだこいつ。
「何かあればいつでも頼ってくれていいからな!あぁよかったよかった、俺のクラスも全員進学できてほんとよかった!」
それが本音か、結局は自分の面子最優先。
しかし面倒だったのは担任だけじゃなかった。俺の高校入学が決まった事を知った親戚達の連絡ラッシュ、心配してくれていた事に変わりはないのにどうしても嬉しくない。
あのままあそこ行かなくてよかった。
ギリギリで気付けてよかった。
普通の学校行ってほしかったからやっと安心した。
俺の無念を理解してくれる人は一人もいなかった。
優しそうな言葉を使っても結局は俺を全否定。
母さんや郁乃さんは家族としての情があるだけ、俺から見えるこの世界には、どうして大人はクズしかいないんだ。
放課後、本を返却するため図書室へ向かい、その隣の司書室の戸をノックした。
表面を担当する側の俺はいつまでたっても相変わらずのコミュ障キャラでやっぱり平田さんが苦手だった。
三十分ほどの拷問を乗り超えリフレッシュのため図書室の奥の特等席に向かう、椅子に腰掛けると同時に聴き慣れた声としゃべりで話し掛けられた。
「ひ、ひ久しぶり。ささ最近、ここここでも全然見なかった、けど」
「バスケ部もあるし、いろいろ忙しかったし」
本当に久しぶりだ、時津まい。俺と別れたくらいから急にモテ始め、言っちゃ悪いけどちょっと調子乗って目立ってたのを知っている。
しかし今隣にいる彼女は出会った頃のように髪や身だしなみが少し乱れていて、モテ要素なんて一切感じられない。デジャブーかと思うくらいだ。
しかし、やはり一度関係を持った事があるからか、距離の詰め方がヤバい。
いきなり胸当てて来ないでほしい。ビッチか!
「あああのね、その、きょ、今日ってひヒマ?またさ、うううウチらさ、ええっと・・・ひっ!?」
何かに驚き途端に席を立って逃げ出してしまった。
よく見ると紫ノ宮さんがこっちに向かってくる。ボス登場みたいで弱キャラの時津さんはきっと視線一つで気押されたんだろう。
「あの害虫居なくなったわね、まだ何も言ってないのに」
そんな事を呟きながら、時津さんと同じ俺の横に座る。椅子も寄せたまま変な距離感があった。
いちおう元カノなんですけど。俺は嫌いになったわけじゃ無いから悪く言わないでほしいです。
「高校、行くのね」
「うん。なんか最悪の結果で落ち着いた感あるけどね」
「そういえば白井君、また変な噂がたくさん流れているみたいだけど知ってた?」
「え?そうなの?まあ別にいいよ。もう何も気にしない、どうでもいい」
「・・・そう」
広げていた本を閉じ、去り際に俺を見た。
「なら今日、ウチで待ってるわね」
誰にも気付かれないように、言葉の瞬間だけの淫らな笑み、一瞬でその闇深き沼に引きずり込まれる。
心は冷めているはずなのに、心拍数が上がり肉体的な反応が隠せない。
立ち上がれなくなった。はあ、単純だな俺は。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。