俺の最悪は止まりませんでした。④
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
母さんと話をした後、多分俺の知らない所で母さんがいろいろと動いてくれたんだと思う。あれ以降、学校も親戚も何も言って来なくなった。
嫌いな父さんには会ったけど、そういえば去年家を出たきりの姉さんにもう当分会ってないな。
十二月二十四日
世の中ではイブの今日、俺は紫ノ宮家に来ている。何となく話の流れでと言うか妹の美空ちゃんに来てと言われて断れなかった。
「お兄さん、お兄さん!ここ食べたい、あーん」
美空ちゃんは可愛い。その可愛さは事実だけど、茜と重なり余計に愛着が出てしまう。
ねだられケーキの苺の部分をすくってその小さな口に差し入れた。
「・・・えっと、こーたってロリコンだっけ?」
「ええ!?いや、これはその、違くて!」
「それ、全然説得力ないんだけど」
まあ、でしょうね。
美空ちゃんは俺の膝の上に座りご機嫌にケーキを食べていた。機嫌良く笑う美空ちゃんを見ながらどうしても顔が緩んでしまう。
姉の方は逆に機嫌が悪そうに昼食の片付けをしていたが、片付けが済むと早々に二階の部屋に俺を投げ入れた。
「ねえ、あの子みたいな感じの方が好き?」
「ええっと、いや、その、美空ちゃんは妹みたいで可愛いって言うか」
「シスコン」
必死に否定する俺の前でスルスルと衣服を脱いでいき、そのまま裸で抱き付いて来た。
「なら、どっちがいいの?」
「・・・そ、そんなの。男としては」
「しては?」
試すように意地悪に問い詰め、豊満な胸を押し付けながら攻めてくる。
こんなの、特別なスイッチが無くてもその気になる。どうせ俺だって紫ノ宮さんだって、もともとその気だ。
後はだだ、獣の男女が乱れるだけ。それだけの事だ。
クリスマス
今日は燈山家でパーティーだ。パーティーと言っても茜と郁乃さんとの三人だけ、いちおう誘ってはみたもののやっぱり母さんも姉さんも来なかった。
何となく昨日の紫ノ宮家での光景と重なり少し複雑な心境で罪悪感に近い後めたさがあった。
「お兄ちゃん?最近、なんか辛い?」
「え?なんで?」
「んー、わかんないけど。大丈夫?」
やっぱ家族には隠し切れないのかな。
「またフラれちゃった?」
「ちょっと茜!」
「あ、いいよ平気。大丈夫だよ茜、それもあるけど最近ちょっと大変な事多くて少し疲れちゃってたのかも」
「茜いてもダメ?」
俺の足の間から本気で心配そうに見上げる茜、なんて爆発的な可愛さだ!思わず抱きしめてしまった。
「ダメじゃない!こうしてるだけで元気なるよー」
あぁ、なんとも、極悦。
イヤラしさも汚らわしさも全く無い純粋な愛情。ベッドの中でコアラみたいに抱き付いて寝息を立てる茜。
ふと茜を通して美空ちゃんが頭を過り、そして紫ノ宮さんとの昨日の行為を思い出してしまった。体の興奮と茜を思う気持ちが重なって、よくわからない混乱が襲ってくる。
無心になれ、俺は誰だ。
ゆっくりと深呼吸を三回したところまでは覚えていたが、次の時には目覚まし時計が鳴っていた。
冬休みはずっと、燈山家で過ごしている。
茜の事もあり初詣には行けないけど、家の中は正月ムード全開で楽しんでいる。着物を着てお雑煮を食べ、カルタをしたり書き初めをしたり。これが燈山家の恒例行事だ。
冬休み最終日、みんなでお餅を食べながら正月の特番を見ていた。番組の間のニュースで芸能人のめでたい話題やゴシップが流れ、また事故や事件のニュースもあった。
正月早々、こんな災難もあるんだな。
『次のニュースです。都内の専門学校、赤山学園の学園長が次期入園者の入学金、凡そ六千万円を横領し海外へ逃亡した事がわかりました。急遽学園は閉鎖となり本日から登校予定だった在学生達が学園の前で立ち往生することとなり・・・』
なん、だと。
「ちょっと!巧太君これ!」
ははっ、ここ俺が願書出した学校なんだけど。
本当にさ、正月早々こんな災難もあるんだな。
その日は母さんと俺宛に、学校や親戚、学園や弁護士など様々な所からの連絡があり何とも騒がしい一日となった。
俺はあるがままを受け入れ、ただただ無心で茜を抱きしめていた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。