ドロドロしていきました。⑧
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
二か月くらい前、図書室で突然絡まれたオタ系陰キャ女子、少しして学校の帰りに告白された。周りに誰も居なかったとは言え道の真ん中で凄いなと思った。
こういうタイプはそれこそ命がけみたいな覚悟だったと思う、だからちゃんと受け止めなきゃと思った。
時津さんからの告白、単語ばかりの言葉、つまりつまりで必死につなげた言葉、たくさんどもり行ったり来たりの言葉。『付き合ってください』この一言を伝えるだけなのに十五分もかかってやっとのこと。
言葉を待つ時間にたくさん彼女のいいところが見つかったよ。一つづつ見つかる度に彼女に惹かれていった。俺も似たタイプだし立場が逆なら同じだろう、目の前の彼女はきっと俺でもある。
だから、ほら頑張って。こっちはもう答えを持ってるよ。早く言わせてよ。
時津まいと付き合って一か月と少し。『オタ系陰キャ女子』なんてそんなレッテルもう無いね。少しどもる癖はあるけど、こんなにも明るい笑顔の似合う普通の女の子。俺は最初から知ってたけどね、彼女の可愛さ。
「でででね、なんかさ、最近、クラスの男子達がよく絡んでくる。あーあーなんか、あーここ困るな、へへ。ま、まあ、こうたの方がさ、か、かっこいいし。へへ、やべーかも。モテ期、来た!」
「はは、そっかみんなわかっちゃったかー。実は美少女ってことに」
なんて揶揄ってみたり。
でもまだまだコミュ障気味で経験値の足りない彼女は許容を超えると抱き着く癖がある。
俺もちょっと癖になりそうだ。
もうすぐ夏休みといった頃、期末テストも終わり『彼女と過ごす夏休み』こんなテーマで俺の頭はいっぱいだった。
昼休み図書室に向かう途中で彼女に会った。彼女は何やら深刻そうな表情をしていて、言われるがまま階段を上り人通りの少ない廊下の途中で立ち止まり俺と向き合った。
「ああ、あ、あのさ。えっと・・・」
本当にいつも思うけど、こんな時ばっか察しがいい自分が凄く嫌いだ。
告白は十五分もかけていたのにね、フる時はこんにもサラッと言えるんだ。
『彼氏らしくない』『優しいだけ』『気持ちが見えない』『本当に好き?』
何もかもがわからない。ほんと何を言っているの?どうしてそう思ったの?
でも・・・わかった全部受け入れる。俺がただ成長していなかっただけ。
せめて最後は俺だけでも笑顔で。
「ごめん、たくさん傷付けたんだよね、ごめん。今までありがとう」
歩き続けた。ずっと、ずっと。止まってしまうと心臓まで止まってしまうような気がした。
チャイムだけが俺を止めるストッパーだった。
もちろん午後の授業なんで頭に何も残っていない。テスト終わってたことが唯一の救いだ。
HRが終わったと思った時には既に図書室の中だった。習慣とは凄い、無意識でも人間は動く。
周りから見たらいつも通り俺がいつもの席で一人座っているだけ。
ああ、黒本持ってくりゃよかった。まあいいか、どうでも。
目を開けていても心を閉じていると視界に入る映像を意識できず記憶にも残らない。何かの拍子に意識を取り戻した時、自分がタイムスリップしたような不思議な感覚を味わう。
今回の場合はこれ、こいつだ。
ふと気が付くと目の前に紫ノ宮さんがいた。
俺の前に座る彼女は、テーブルに片肘を付きその掌に小さい顔を乗せ少し見下すような冷めた視線を送っていた。そして俺が気が付くと席を立ち俺の隣に座り直した。
「なっな、なに!?」
「ん?何って、私の出番かなって」
見透かすように、さも当たり前のように、間違いなんて絶対ないと自信たっぷりの言葉だ。
「だって、またフラれたんでしょ?」
なんか少し屈辱だ、なんなんだよこの女は。
「何でも分かったみたいに言うなよ、ホントにいろいろあったんだ」
「・・・そうね、青木さんとも遠藤さんとも上手くいかなかったから、今度は関係を早めに深めて毎日毎日ヤリまくってたんだものね。それなのにまた同じようにフラれて、じゃあどうしたらって悩んでたんじゃないのかしら」
まじで見てたんですか?まじで怖い。
「わかるわよ。白井君の事だから、だから・・・」
「大丈夫。私がいるから、大丈夫よ」
バカな俺は学ばない。成長しない、傷付いたって変わらない。
そっか、こんなもんか俺は。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。