ドロドロしていきました。⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
図書室の奥の窓側の特等席。
今日も俺のブラックノートのページが増えていく。
「こここの刀はね、へへ、よ妖刀って言われてるから。だから妖しいオーラがあってね、やや闇っぽくこんな感じにー」
擬人化と言うやつだろうか。
最近、俺の楽しい一人遊びに無理やり割り込んできてウザ絡みしてくる時津さん。
俺は単に過去の名刀や国宝を真面目に模写しているだけなのに、その隣でそれが全てイケメンにメタモルフォーゼしていく。とんでもねーこった。
まあ悪い子では無い。人の事言えないけど、友達居ないんだろうな。ふざけ合ってる内は楽しいしまあいっか。
「あ、そそそー言えば、ですけど。先輩は、遠藤先輩と、わわ別れたって、聞きましたけど」
「あーうん、ちょっと前に。でも何で知ってるの?」
「ほ、本人から。ちょっと前からのとと友達で」
友達居たんだ。なんかごめんなさい。
「あの、その、付き合うって、どどーなんですか?」
「どうって?そーだな、幸せだよ。楽しいとか嬉しいとか、そういうのが毎日たくさんあって。だから、別れると凄く悲しくて辛くなる」
「じゃ、じゃあ今辛いんですか?」
あまりほじくられたくなくて笑って流した。
別に失恋を引きずって傷心してるわけでも無いけど、もし優しくされたらもっとしんどい。
そう言うのは紫ノ宮さんで十分だ。なんか見てるし。
俺を見守る恋愛の神様は、どうやら面白おかしく掻き乱すのが好きらしい。
その日の帰り道、学校から少し離れた所で時津さんに呼び止められた。
何でかこの日は全く動揺もしなかった。
今日、人生で三人目の彼女ができました。
五月中旬、生徒会の定例会議。
とは言いつつも、内容は先生から年間の行事スケジュールとその役割などの連絡だけ。会議が終わり山岡生徒会長と吹田副会長は既に帰宅、一年の三人娘が最終下校までここ生徒会室で時間を潰していた。
俺はと言うと、今日の議事録作成が終わらず、女子会に花を咲かすすぐ横で黙々と作業に没頭している。
すると徐に肩をぐらんぐらん揺さぶられ手が止まる。
「そう言えばそう言えばー、先輩って彼女いるんですよねー。見かけによらずおっとなー」
一杯引っかけてるの?面倒そうなのきた。
「か、彼女はいるけど、違う人。前の人とはもう別れてて」
「え!?」
「まじですか?乗り換えってやつですか?」
キャーキャーうるさい三人娘。
「いや違うから。俺いつもフラれる、かっこ悪いよ」
「いつも?」
「え?先輩元カノ何人いるですか?」
失敗した、自ら爆弾のスイッチを押してしまった。
そこから先は飽きもせずいつまでもキャーキャーうるさい三人娘達の尋問で滅多刺し、おかげで議事録作成が宿題になってしまった。
次の日
今日も何ともいつも通りの一日を迎えた放課後。
「あれ?先輩なんで制服なんですか?」
「えっと、その。忘れちゃって」
忘れ物をした事無いのが取り柄の俺だったのに、こんな嘘を付いてしまった。実際は体操服はある、しかし叩いても消えなかった足跡がたくさんあってさすがに着れなかった。
バスケ部一年の桜谷さん、よく慕ってくれて嬉しいけど、もう十分上手いのにな。
「もー莉花ー、いっつも先輩独占し過ぎー。ウチらも先輩に教えて欲しいのに」
「どっ独占なんてっ!」
なんとも可愛らしいあたふただ。あぁ、癒される。
ここだけは、なんて言うか綺麗なままで居れる。
帰り道、校門を過ぎて最初の大きい交差点、そこを曲がってすぐの公園がいつも彼女との待ち合わせ場所だった。
出来るだけ一緒に居たい、でも人の目があると恥ずかしい。実に理解し易い可愛い感情、めっちゃ共感します。
少し遠回りをしながら同じ時間を少しでも長く共有する。青木さんとも遠藤さんともそうだったな、こういうのってやっぱみんな同じ気持ちだよね。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。