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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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ドロドロしていきました。③

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 この学校は生徒数が多い、そして部活未活動の者も多かったりする。何気に不良生徒も少なくない。怪我などの理由で活動が出来ない者はいいが、単純にサボって遊んでる連中も多い。


「先生方も結構考えたみたいでね。中学で部活動の未所属なんて生徒を作る訳にもいかないし、これまでの男バスみたいなのもこれ以上見過ごせない。でもそういった子達が無理をせずに所属できる環境を作りたい、と言うのが学校の考えなんだって」


 なるほど、それでここに白羽の矢がたったのか。


「と言うことで、急遽今年からこの図書委員会は図書管理部と変わり晴れて部活となりました」


 ニコニコ顔で小さくパチパチする平田さん。

 これはめでたい事なんですか?


「既に六人入部希望者もいるの。だからこれから大変よ、いろいろ体制を作り直さなきゃね」


 まあ、いい事だと思うし俺達に口出しする権利も無いし。ただ、ずっと黙ったままの紫ノ宮さんがちょっと怖い。


「白井君は掛け持ちって事でもいい?本当はバスケ部行っていいよって言いたいとこだけど、二人しか居ない仕事わかってる人ちょっと簡単には手放せないかな」

「え、まあ、それは別に。大丈夫・・・です」


 人形のような変化を感じない真顔の紫ノ宮さん、さっきからずっと視線が何か痛い、まじで。


「あっ、それと白井くん。これ新しいやつね」


『少年の飼い方』


 優しそうな良い笑顔でとんでもない本を渡された。


 こっちも継続ってことですか。


 平田さんから解放され教室に戻る途中、廊下の角で紫ノ宮さんに呼び止められた。


「ねえ、どうするの?これから」

「えっと、その。と、とりあえずはバスケ部の方優先でこっちはたまにって感じにしようかと、思ってる」

「・・・そう」


 表情は変わらないけど、何となく伝わる。

 わかってるよ、だからこれは言っておかないと。


「あ、ああ、あのさ。俺さ、彼女できたよ。昨日告られて」


 バサっと音がした。紫ノ宮さんが手に持っていた文庫本を落とした。こんな静かに動揺する人間もいるんだと驚いた。でも確実に慌てていた。


 言うだけで言って行こうとすると袖口を掴まれ離してくれない。


「おお、俺達は、と、友達、だよね?」

「・・・そう、よね」


 後は勢いだ、手を振り払って逃げるように教室に戻っていった。


 ここここここ怖かった。ほんと、まじで。

 でもこれで、俺と紫ノ宮さんはもう。


 教室に入ると何となく視線が気になった。若干ざわつきみんなが俺を見ている。よくわからない、なら無視でいい、まあこんな事はよくある事だ。


 ・・・まじか。ははっ、まあよくある事だ。


 俺は席の前で立ち止まっていた。いや席につけなかった。と言うより、席自体無くなっていた。


 周りを見渡してもどこにも無く、同情の眼差しや卑しい視線で注目を浴びている事に気が付いた。


 手櫛で前髪を伸ばしながらベランダへ向かう。


 まあ、消去法でここだろうな。ほらね。それと、こういう時に俺の長めの前髪が役に立つんだ。


 理由はどうあれ人の視線はちょっと苦手、できれば顔全体を隠したいところだ。でも俺だって結構やれるんだ、紫ノ宮さん程じゃ無いけど。


 心に蓋をする。

 ゆっくり呼吸する。

 少しだけ口角を上げる。


 反応は相手の栄養になる。だからこれが最適解。


 俺にとってはクラス全員が敵だ。首謀者も見当が付く。イキがってる野郎ども、傍観者ぶって笑ってる女ども、みんなみんな俺の敵だ。


 静かに机と椅子、バックを戻し席に座る。そして自己消化の為、ほんの少しだけ心の中で蓋を開けた。


 おいみんな、学校は楽しいかよ。

 そんなに青春したいのか?毎日毎日バカみたいに青春トークで盛り上がってさ、男も女もアホみたいに下ネタばっか言って。盛ってんじゃねーよくそガキが!


 恋人欲しいんだろ?セックスしたいんだろ?

 なら動けよ!

 モテようと努力もしないで行動もしないで、常に受動体質で自分だけは傷付かないように安全マージン保ってさ。

 ビビってんじゃねーよ!

 だからモテないんだよクズどもが!

 僻んでんじゃねーよ!キモいんだよ!


 俺はモテるからな、羨ましいんだろ?

 彼女もいるしセフレもいたよ、お前らとは生きてるステージが違うんだよガキどもが!


 ・・・ふう。まあ、なんてね。心の中でしか叫べないひ弱な俺だけど、まあちょっとスッキリしたしもういいや。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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